
研究員が集めた大麦の論文
大麦研究ライブラリー
国内外で大麦の研究が進むにつれて、
さまざまな健康効果が明らかになってきました。
はくばく研究員が論文をやさしくポイント解説します。
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麦ごはんの摂取が、健康な日本人の食後血糖値を改善することが分かりました!
健康な日本人を対象とした研究で、麦ごはんを食べた人は白米を食べた人よりも食後血糖値や持続的な血糖変動が減少していることが分かりました!麦ごはんを食べることによって血糖変動が抑制されれば、肥満を軽減し、最終的には糖尿病の発症を抑制できると期待されています!
【論文】 正常な耐糖能を持つ被験者の、食後血糖値に対する高β-グルカン大麦の影響:食事負荷試験および連続グルコース監視システムによる評価
#糖代謝 | 2019-01
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穀物由来のβ-グルカンの摂取が体重とBMIを減少させることがわかりました!
今回20件の研究を統合した解析で穀物由来のβ-グルカンの摂取により、体重とBMIが減少したことがわかりました!大麦を摂取することによって、多くの生活習慣病に関連している肥満を予防したいですね!
【論文】 体重、BMI、ウエストおよび総エネルギー摂取量に及ぼす穀物由来のβ-グルカン消費の影響:ランダム化比較試験のメタ分析
#BMI #体重 | 2019年1月
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大麦β-グルカンの摂取が総血漿コレステロールを減少させることが分かりました!
メタボリックシンドローム患者が大麦β-グルカンを4週間摂取したところ、総血漿コレステロールが減少したことが分かりました! 他にも腸内のプロピオン酸を増加させたり、腸内細菌叢に変化をもたらすことが分かり、大麦β-グルカンにはまだまだ明らかになっていない効果がありそうです!
【論文】 メタボリックシンドロームの発症リスクが高い患者における大麦β-グルカンによる食事介入後の腸内細菌叢の組成および代謝パラメーターの変化
#腸内環境 #血清脂質 | 2019年2月
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麦茶が夏の冷房による冷えを予防!?
麦茶が過度な冷房による皮膚温度の低下を防いでくれることがわかりました!暑い夏、ついつい冷房で体を冷やしすぎてしまうことも多いかと思います。麦茶には血流改善効果があるとも言われており、夏にぴったりの麦茶を飲んで冷え対策したいですね!
【論文】 シクロ (d-Phe-I-Pro) を含む麦茶は冷えた気温条件下での皮膚の温度の低下を防ぐ:ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験
#血流改善 | 2019年2月
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大麦の糠(ぬか)も血糖値上昇抑制効果があるんです!
普段捨てられてしまっている大麦糠の機能性と嗜好性を評価した研究です!皆さんがいつも食べているのは大麦の「胚乳部」ですが、削って捨てられている「外皮」の部分も同様に機能性を持つことがわかりました。小麦の外皮である「小麦ふすま」はすでに健康にいいことが知られていますが、大麦の外皮も実は健康にいいのです!
【論文】 高β-グルカン大麦糠を配合したクッキーの摂取がヒトの血糖上昇ならびにインスリン分泌に及ぼす影響
#インスリン #糖代謝 | 2018年6月
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大麦のβ-グルカンが内臓脂肪の低減に効果があることが証明されました!
大麦が内臓脂肪を減らす効果を持つことは知られておりますが、その機能が大麦の水溶性食物繊維「β-グルカン」によるものであることが実証されました。内臓脂肪が気になる方には是非普段の食事に大麦を取り入れていただきβ-グルカンのパワーを実感してほしいです!!
【論文】 日本人における高β-グルカン大麦の内臓脂肪肥満への効果:ランダム化二重盲検試験
#内臓脂肪 | 2017年10月
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もち麦の摂取で便秘が改善するという報告がされました!
ある老人ホームで便秘気味の高齢者が5か月間もち麦を摂取すると排便回数が増加し、下剤を使用する頻度が減ったという報告です。もち麦には不溶性・水溶性、2種類の食物繊維が豊富に含まれています。Wの食物繊維の力による便秘の改善に期待しながら、もち麦を食べ続けたいですね。
【論文】 もち麦「キラリモチ」が及ぼす介護老人保健施設入所中後期高齢者の便通への影響
#便通 | 2017年
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大麦はコレステロールを低下させることで、心疾患のリスクを低減してくれます!
大麦はLDL-コレステロールやnon-HDL-コレステロールなどのコレステロール低下作用を持ちます。コレステロール値を下げることで心血管疾患などのリスク低減につながるため、アメリカ・カナダ・ヨーロッパなど世界各国で「大麦β-グルカンの摂取が冠状動脈心疾患のリスクを低減させる」という健康強調表示(ヘルスクレーム)が認められています。日々の食事に大麦を取り入れ、心疾患などの生活習慣病の予防に役立てたいですね。
【論文】 心血管疾患のリスク低減のためのLDL-C, non-HDL-C, apoBに与える大麦β-グルカンの影響を評価したRCTのシステマティックレビューとメタアナリシス
#血清脂質 | 2016年
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大麦の糖代謝改善に関わる可能性のある“プレボテラ属菌” に注目しています!
大麦を食べて糖代謝が改善した人は腸内に プレボテラ属菌の存在量が多く、大麦の摂取でさらに増えることがわかりました。大麦の腸内細菌を介した糖代謝改善のメカニズムを探究していたところだったので、これは大麦研究において非常にインパクトの高い報告でした。腸内細菌叢は国によって異なるので、日本人の場合はどうなるのか、さらに研究を進めていきたいです。
【論文】 食物繊維が引き起こす糖代謝の改善はプレボテラの存在量の増加と関係している
#セカンドミール #糖代謝 #腸内環境 | 2015年11月6日
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大麦のセカンドミール効果を証明する結果が出ました!
大麦の食物繊維は、腸内細菌によって発酵され、糖代謝や満腹感に関連する消化管ホルモンの分泌量を増加させることがわかりました。また、大麦を摂取した次の食事で血糖値とインスリン感受性の改善が見られ、セカンドミール効果が期待できることも確かめられました。
【論文】 3日間の大麦食介入後の消化管ホルモンの増加とインスリン感受性指数:健康的な中年の被験者におけるランダム化クロスオーバー試験
#インスリン #セカンドミール #糖代謝 #腸内環境 | 2015年8月11日