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はくばく研究員が解説する

大麦とその効用

大麦効用

意外と知られていない大麦の効用について、
穀物カンパニーはくばくの研究員が解説します。

【大麦の3つの効果】

  • 01 腸がスッキリ
  • 02 ダイエット
  • 03 体質改善

大麦を食べ続けていると便秘解消をはじめ、ダイエットや生活習慣病対策など、さまざまな健康効果が実感できます。大麦には不溶性と水溶性の2種類の食物繊維がバランスよく含まれており、パワーの主役は、水に溶ける水溶性食物繊維「β-グルカン」。食後血糖値の上昇抑制やコレステロール値の低下、排便促進など、世界各国で機能性の表示が認められています。

■大麦の効果と機能性表示認可国


機能性表示認可内容認可国
健康な腸機能の維持日本、韓国
排便の促進ヨーロッパ
食後血糖値の上昇の抑制日本、ヨーロッパ
血中コレステロール値の低下日本、ヨーロッパ
心疾患のリスクの低減アメリカ、カナダ、ヨーロッパ

食物繊維の量は白米の17倍! 便秘改善などの効果が期待できます。

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めざせ! 腸美人

大麦で腸スッキリ

「大麦は便秘解消に効果があります」

日本人は食物繊維が不足している

食物繊維には、便秘を解消したり腸の働きを整えたりする作用があることが認められています。ところが、現代の日本人の多くが食物繊維不足の状態。厚生労働省の「食事摂取基準(2015年版)」では、成人男性の1日の食物繊維摂取量の目標は20g以上、成人女性は18g以上としていますが、日本人の食物繊維摂取量の中央値を見てみると、すべての年齢層で目標値には達していません(平成22年、23年国民健康・栄養調査)。食物繊維は意識的に摂取したいものです。

大麦で便をゆるめてカサを増やす

大麦は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく含んでいます。不溶性の食物繊維は便のカサを増し、腸のぜん動運動を活発にしてくれます。さらに、大麦に含まれる「β-グルカン」などの水溶性食物繊維は、腸内細菌のエサとなることで腸内環境を整え、腸の動きをよくしてくれます。実際の研究でも、大麦を食べることで排便量が増え、便秘改善に効果があることが実証されています。

食品100g中の不溶性食物繊維,
水溶性食物繊維量比較 (g/100g)

大麦は不溶性4.0g水溶性4.5g総量8.5g、ごぼうは不溶性3.4g 水溶性2.3g総量5.7g、玄米は不溶性2.3g水溶性0.7g総量3.0g、 さつま芋は不溶性1.7g水溶性0.6g総量2.3g、キャベツは不溶性1.4g水溶性0.4g総量1.8g、セロリは不溶性1.2g水溶性0.3g総量1.5g、精白米は不溶性0.5g

(大麦: はくばく調べ、そのほか: 日本食品標準成分表2015年版(七訂)より)

麦ごはんと白米食による女性の
排便量の比較

白米は排便量95(ml/回)麦ごはんは排便量140(ml/回)

*被験者:健常な女性10名(出典:Nutrition;19,11-12, 926-929, 2003)

食物繊維は水溶性と不溶性をバランス良く摂りたいもの。大麦は水溶性と不溶性をほぼ半量ずつ含む理想的な食品です。

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食べて糖質コントロール

大麦でダイエット

「いつもの食生活に取り入れやすい、食べるだけの簡単ダイエット法です」

食後の血糖値上昇を抑えて、脂肪をつきにくく

食事をして血糖値が高くなるとインスリンが分泌されます。インスリンは血液中の糖をエネルギーとして消費させる働きをしますが、消費しきれなかった余分な糖は脂肪として蓄積させてしまいます。肥満防止には、食後の血糖値を急上昇させないことが肝心なのです。
大麦のβ-グルカンは、食べたものをゼリー状に包んで胃から腸へゆっくり移動させるので消化吸収に時間がかかり、血糖値の急上昇を防ぐことができます。

朝に食べれば、1日の摂取カロリーを抑制!

大麦は胃や腸の中でゆっくり消化されるため、満腹感が持続し、1日の摂取エネルギーを抑えることにつながります。図の実験は、2グループに分かれてそれぞれ麦ごはんと白米の朝食を食べたあと、全員がそれぞれ自由に昼食と夕食を食べてエネルギー摂取量を比較したもの。朝食に麦ごはんを食べたグループのほうが白米を食べたグループと比べて、昼食、および昼食と夕食を合わせた総エネルギー摂取量が抑制されることがわかりました。大麦が「食べるダイエット」と言われるゆえんです。

朝食に麦ごはん/白米を食べた場合の
昼食・夕食のエネルギー摂取量の比較

グラフ

*被験者:健常な女性21名(出典: Plant Foods Hum Nutr;69,4,325-330,2014)

麦ごはんはもともと白飯より低カロリー。そのうえ満腹感も持続するので食べ過ぎを防ぐことができます!

3

食べるだけでうれしい変化

大麦で体質改善

「コレステロールや糖尿病対策にも。体の中から健康になりましょう」

メタボ予防に効果的

大麦の血糖値の上昇を抑える効果は、糖尿病予防にもつながります。またβ-グルカンには腸内で脂肪の吸収を抑える働きがあり、脂質異常症や動脈硬化の予防にも。

悪玉コレステロール(LDL)を低減

大麦のβ-グルカンには、血中のコレステロールを低減させてくれる作用があります。小腸でコレステロールや、コレステロールを原料に作られる胆汁酸と結びつき、その吸収を妨げて体の外に排泄させてくれるからです。グラフは、麦ごはん(5割)を食べ続けたグループと白米を食べ続けたグループのコレステロール値を、摂取前、4週目、8週目、12週目で測定したものです。その結果、総コレステロール値、LDL-コレステロール値ともに、麦ごはんを食べたグループで明らかな低下が確認されました。

麦ごはん/白米を12週間食べた場合の
総コレステロール/LDL-コレステロール値の変化

総コレステロールのグラフ。単位はmg/dL。白米は、摂取前245.9、4週242.2、8週242.1、12週243.2。大麦は、摂取前234.8、4週230.5、8週218.2、12週223.8
LDL-コレステロールのグラフ。単位はmg/dL。白米は、摂取前160.0、4週156.9、8週163.4、12週159.5。大麦は、摂取前153.4、4週143.9、8週141.9、12週147.7

*高コレステロール血症でBMI22以上の男性44人(出典:Plant Foods Hum Nutr;63,1,21-25,2008 )

β-グルカンは動脈硬化の原因となるLDL-コレステロールの排出を助けてくれるんです。

2018.7.26更新