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研究員が集めた大麦の論文

大麦研究ライブラリー


大麦1カ月間摂取で、血中コレステロールの低下と排便量の増加効果が確認されました!

#便通 #血清脂質 | 2003年

成人女性が麦ごはんを4週間食べ続けると、LDLコレステロールなどの血清脂質を低下させ、排便量を増やしてくれることが確認されました。大麦のもつ不溶性・水溶性食物繊維のWの効果が実証されたというわけです。ダイエットや便秘に悩みがちな女性のみなさんにはとてもうれしい効果ですね。

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【論文・レポート】

女性における大麦摂取の耐糖能、脂質代謝及び腸機能に及ぼす影響

Effects of Barley Intake on Glucose Tolerance, Lipid Metabolism, and Bowel Function in Women

■概要
本試験は、高大麦(高繊維)食の摂取が、健康な女性の耐糖能、脂質代謝および腸機能に及ぼす影響を観察することを目的とした。10人の女性(20.4±1.3歳、BMI 19.2±2.0kg/m2)に標準食および大麦食を、各4週間ずつクロスオーバー(各試験食の間に1か月のインターバルを設ける)で摂取してもらった。結果、残念ながら本試験では、大麦摂取で耐糖能の改善は見られなかったものの、血漿総コレステロールおよびLDLコレステロール、血漿トリアシルグリセロール濃度の有意な低下が見られた。 また、大麦摂取により便の量も増加した 。これらの結果より、本試験は大麦が脂質代謝および腸機能に対する有益な効果を有し、高繊維食品である大麦の摂取が慢性疾患を予防するために推奨されるべきであることを示唆した。
■研究者
Jue Li
Takashi Kaneko
Li-Qiang Qin
Jing Wang
Yuan Wang
(上記全て
Department of Environmental Health, School of Medicine, University of Yamanashi)
■出典
Nutrition 2003年 19巻 11-12号 P.926-929

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