研究員が集めた大麦の論文
大麦研究ライブラリー
国内外で大麦の研究が進むにつれて、
さまざまな健康効果が明らかになってきました。
はくばく研究員が論文をやさしくポイント解説します。
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大麦が胆汁酸組成を変化させることで脂肪の蓄積を調節している!?
大麦は胆汁酸組成を変化させることで、高脂肪食摂取時における脂質蓄積抑制効果を発揮していることがわかりました! 大麦にはまだまだ明らかになっていない機能がありそうです!
高脂肪食の下で大麦を摂取すると、腸内胆汁酸組成の変化を通じて脂質生成遺伝子が抑制される
#腸内環境 #血清脂質 | 2023/12/1
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大麦が高血圧を予防するメカニズムが明らかに!?
ラットを使った試験によって、大麦抽出物が高血圧を予防する効果が明らかになりました! 人が大麦を食べたときに同じ効果が得られるのか、さらなる研究に期待が高まります!
大麦エタノール抽出物は、高血圧ラットにおける酸化ストレス、神経炎症、および神経化学的変化の軽減を介して、高塩分誘発性小脳損傷を軽減する
#高血圧 | 2023/8/1
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全粒穀物を摂取することが死亡リスクを下げることがわかりました!
24つの研究成果をまとめた研究によって、全粒穀物を食べる人は、全く食べない人と比べて心血管疾患リスクと死亡リスクが低いことが報告されました!普段の食事に全粒穀物を取り入れましょう!
全粒穀物と精製穀物の摂取とそれに関連する心血管疾患イベントと全死亡のリスク:前向きコホート研究の系統的レビューと用量反応メタアナリシス
#全粒穀物 #心血管疾患 | 2023-01
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麦ごはんにとろろをトッピングして、おいしく血糖値を管理しましょう!
麦ごはんは食後の高血糖を防ぐことが知られていますが、とろろをトッピングすることでその効果をさらに得やすくなることがわかりました!
健康な日本人成人が麦ごはんと山芋とろろを一緒に摂取すると、食後の血糖値とインスリン分泌が低下する:無作為クロスオーバー試験
#インスリン #糖代謝 | 2023-04
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世界的に、全粒穀物の摂取が重要であることが明らかになりました!
195か国、27年間のデータから食生活と健康の関係を解析したところ、全粒穀物の少ない食事が最も重要な危険因子のひとつであることが明らかになりました!普段の食事に全粒穀物を取り入れましょう!
食事が健康に与える影響:195か国、1990年~2017年の体系的解析(GBD study 2017)
#全粒穀物 | 2019-03
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サウジアラビアの伝統的な大麦のお粥には抑うつのような作用がある?
サウジアラビアの伝統的な大麦のお粥「タルビナ」の抑うつ効果を確認するためにうつ状態のラットにタルビナを30日間食べさせたところ、症状が緩和することが分かりました!さらなる研究に期待が高まります!
【論文】 タルビナ(大麦のおかゆ): 実験用うつ病ラットにおける神経伝達物質の調節効果と抗うつ様作用
2022-01
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穀物由来の食物繊維摂取量が多い人ほど炎症が少なく、心血管疾患の発生が少ないことが明らかになりました!
アメリカ人4125人に対する食事調査とその後の追跡調査によって、食物繊維摂取量が多い人ほど炎症が少ないことが分かりました。中でも穀物由来の食物繊維は一貫して炎症マーカーを低下させ、心血管疾患リスクも低下させるそうです!大麦から効率よく食物繊維を摂取しましょう!
【論文】 米国の高齢者における異なる食物繊維源と炎症および心血管疾患の関連
#心血管疾患 #炎症 | 2022-03
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食物繊維を多く摂っている人ほど要介護認知症の発症リスクが低いことがわかりました!
日本人約3700人を最大21年間観察し続けた研究によって、食物繊維、特に水溶性食物繊維を多く摂るほど要介護認知症の発症リスクが低下することがわかりました!大麦には水溶性食物繊維が豊富に含まれているので、食物繊維摂取にはぴったりの食材です!
【論文】 食物繊維の摂取と要介護認知症の発症:地域における循環器疾患のリスクに関する研究(CIRCS研究)
#老化 | 2022-02
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全粒穀物を含む乳児用のシリアルが、離乳期の健全な腸内細菌叢の発達をサポートすることがわかりました!
離乳期の乳児が全粒穀物シリアルを7週間摂取したところ、小麦シリアルと比較して病原性の大腸菌群が減少し、発酵性細菌が増加することがわかりました。大麦にも同様の効果が期待できるかもしれません!
【論文】 全粒穀物と糖を含む乳児用シリアルが離乳期における腸内細菌叢に与える影響:ランダム化試験
#腸内環境 | 2021-04
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β-グルカンの摂取による腸のバリア機能改善は、脳機能にまで影響し、肥満による認知障害を軽減することがわかりました!
肥満モデルマウスにβ-グルカンを15週間摂取させたところ、肥満によって誘発された腸バリアの機能障害、脳の炎症、認知障害が改善したことがわかりました!この研究で使われたβ-グルカンはオーツ麦由来のものですが、大麦β-グルカンにも同様の効果が期待できるかもしれません!
【論文】 β-グルカンは、食餌誘発性肥満マウスの脳腸相関を介して認知障害を軽減する
#免疫 #腸内環境 | 2020-10