ホーム大麦研究ライブラリー/麦ごはんの摂取が、健康な日本人の食後血糖値を改善することが分かりました!

研究員が集めた大麦の論文

大麦研究ライブラリー


麦ごはんの摂取が、健康な日本人の食後血糖値を改善することが分かりました!

#糖代謝 | 2019-01

健康な日本人を対象とした研究で、麦ごはんを食べた人は白米を食べた人よりも食後血糖値や持続的な血糖変動が減少していることが分かりました!麦ごはんを食べることによって血糖変動が抑制されれば、肥満を軽減し、最終的には糖尿病の発症を抑制できると期待されています!

$infoResearcher['name']

【論文・レポート】

正常な耐糖能を持つ被験者の、食後血糖値に対する高β-グルカン大麦の影響:食事負荷試験および連続グルコース監視システムによる評価

Effect of High β-glucan Barley on Postprandial Blood Glucose Levels in Subjects with Normal Glucose Tolerance: Assessment by Meal Tolerance Test and Continuous Glucose Monitoring System

■概要
正常な耐糖能を持つ健康な15人(年齢31.6±12.9歳、男性4名、女性11名)を対象に、高β-グルカン大麦を50%含む麦ごはんを摂取することによる食後血糖値の改善への影響を、食事負荷試験と連続グルコース監視システム(CGM)を用いて評価した。
食事負荷試験は1食あたり500kcalで、白米または大麦を50%含む麦ごはんを用いて、おかずは完全に同じにした。白米または麦ごはんは1日3回、連続2日間提供され、各試験食における食後180分の血糖値と、CGMデバイス装着によるグルコース値の日内変動を調査した。
食事負荷の30分後の血糖値と、食後180分間にわたる血中濃度-時間曲線下面積は、大麦を食べたグループで大幅に減少した。また、24時間のグルコース値の平均値と標準偏差も、大麦摂取グループで有意に減少した。
これらの結果により、正常な耐糖能を持つ被験者で、食後血糖値の上昇は高β-グルカン大麦を含む麦ごはんによって抑制されることが分かった。
■研究者
Mariko Higa,corresponding author ( 1. Department of Diabetes and Endocrinology, Saiseikai Yokohamashi Tobu Hospital. 2. Diabetes, Metabolism and Endocrinology, Toho University. )
Yukie Fuse (2)
Naoko Miyashita (2) 
Asami Fujitani ( 3. Nutrition Support Team, Saiseikai Yokohamashi Tobu Hospital. )
Kaoru Yamashita (1)
Takamasa Ichijo (1) 
Seiichiro Aoe ( 4. Department of Food Science, Faculty of Home Economics, Otsuma Women's University. )
Takahisa Hirose (2)
■出典
Clinical Nutrition Research
2019年 8巻, P.55–63

出典を見る