はくばくはThe Kokumotsu Companyとして、「穀物の感動的価値を創造し、人々の健康と豊かな食生活を実現する」という企業理念のもと、日々の事業活動を通じて「持続可能な開発目標(SDGs)」に取り組んでまいります。

1. 穀物の感動的価値の追求

  • 3. すべての人に健康と福祉を
  • 4. 質の高い教育をみんなに
  • 12. つくる責任つかう責任

穀物の健康機能解明に向けた研究推進と健康機能を有した食品の開発

The Kokumotsu Companyを標榜するはくばくでは、穀物、特に大麦の健康機能性に着目して長年研究を進め、数多の研究成果を世に送り出してきました。最近では大麦摂取がヒトの腸内環境に及ぼす影響にフォーカスし、大学やクリニックなどの機関と提携して共同研究を進め、腸内環境を介した健康機能の作用機序の解明や新たな健康効果の発見などの成果を挙げています。また、研究員による学会での報告や、セミナー後援などを通じ、大麦の健康情報を発信するとともに、大麦専用WEBサイトを立ち上げたり、大麦の一種もち麦を原料とした機能性表示食品を発売したりするなど、大麦の健康機能の啓蒙と健康な食生活の実現に力を注いでいます。

健康経営への取り組み

健康社食への取り組み

山梨本社や工場では従業員の健康維持・増進、生活習慣病予防などを目的に、「健康」をテーマにした食事を社員食堂で提供しています。もちろん主食は「麦ごはん」や「雑穀ごはん」です。従業員全員が意識的に健康維持に取り組んでいます。社員食堂の設置が難しい職場(東京本社や全国の営業所)では食事環境の改善として「置き型社食」を導入し、手軽に健康的な総菜が食べられる環境を整えています。

健康セミナー実施やカラダを動かす機会の提供

はくばくでは健康維持・増進のために食事以外の活動も啓蒙しています。十分な時間と質の高い睡眠を紹介したり、簡単な運動を通じて健康増進の機会を増やしたり、従業員の健康づくりに繋がる機会を提供しています。また従業員だけではなく、その家族も一緒に参加することでより楽しみながら健康づくりを楽しんでいます。

コホート研究

はくばくでは従業員の「心」「身」の健康維持を両立することにより、個人の生活の質の向上と、企業活力を高めることを目的に健康経営活動に取り組み、その一環として従業員を対象としたコホート研究を進めています。研究の内容は、食生活に関するアンケート結果と健康診断や腸内細菌叢の検査結果などとの関連を解析し、得られた成果を参加者にフィードバックすることにより、健康意識の向上と管理に役立てる、というものです。この取り組みの先進性や有効性は国や自治体などに広く認められ、2022年には大規模法人部門にて「健康経営優良法人」に認定されました。

子供たちへの大麦・雑穀(食育)教室の実施

心身ともに成長発達の途上にある子供たちにとって、家庭ならびに学校でのバランスの良い食事は非常に重要であり、子供のうちに正しい食習慣を身につけることは将来に渡って健全な生活習慣を身につけることにもつながります。

はくばくは、「子供の便秘」が増えているという社会課題を受け、NPO法人と協同し、学校給食として馴染みのある“麦ごはん”を題材に、おいしく食べてスッキリ出すことの大切さや、そのために欠かせない食物繊維の働きについて学ぶ食育出張授業『麦ごはんでスッキリ教室』を実施。本授業を通じて子供たちの健康的な食および排便習慣を身に着ける一歩を応援します。
また、山梨県下のスポーツ少年団やスポーツクラブに出張し、所属されている親子を対象に実施する大麦・雑穀教室では、食事を通じた栄養管理や身体づくりについてお伝えしています。あわせてオリジナルブレンド雑穀をつくる体験会を行い、食や穀物に関する知識や興味を深め親しんでいただく活動をしています。

2. 人こそ全て

  • 5. ジェンダー平等を実現しよう
  • 8. 働きがいも経済成長も

ライフイベントやライフスタイルに合わせた働き方の実現

はくばくではライフイベントやライフスタイルの変化に応じて、さまざまな働き方を選択できます。育児休業や介護休暇、時短勤務だけではなく、在宅勤務制度、スライドワーク制度も活用することで、よりいっそう働き方の選択肢を増やしています。

  • 山梨えるみん認定
    女性が活躍できる職場環境づくりを積極的に行い、女性活躍推進に取り組んでいる企業に認定されました。
  • 山梨県「YAMANASHIワーキングスタイルアワード優秀賞」/日本創生のための将来世代応援知事同盟「将来世代応援企業賞」受賞
    働きやすい職場環境づくりや育児・介護等に関する支援、多様な人材の活用などを積極的に進めている企業に選ばれました。

えるみん認定 ロゴ

SDGs活動の社内浸透と継続教育

はくばくではSDGs活動を経営に組み込むことを実現するために継続的に研修を実施しています。研修では「自分事化」することを目的として、自身による学びや考えをアウトプットしたり、他メンバーの考えをインプットしたり、双方向で意見を出し合い、より深い議論を展開しています。また、SDGsに取り組むことがそのまま会社の業績に反映することを学び、理解することで、より自分事化を促しています。2030年がゴールではなく、事業のサステナビリティを高める活動として、社内浸透活動を継続していきます。

3. 持続可能な社会への貢献

  • 2. 飢饉をゼロに
  • 4. 質の高い教育をみんなに
  • 7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 11. 住み続けられるまちづくりを
  • 12. つくる責任つかう責任
  • 15. 陸の豊かさも守ろう
  • 17. パートナーシップで目標を達成しよう

スポーツ支援

がんばれ!ヴァンフォーレ甲府

はくばくは、2001年より山梨県全市町村をホームにするJリーグ「ヴァンフォーレ甲府」の公式スポンサーとして、サポーターとともに地域に密着した応援を繰り広げています。それにより、地域のスポーツ振興、地域活性化に貢献しています。
また、エコパートナーとして、使い捨て容器ごみ削減のため、リユース食器の導入・ごみの分別回収などの環境活動を行う「ヴァンフォーレ甲府エコスタジアムプロジェクト」を2004年から支援。2021年からはSDGsパートナーとしてともに活動を推進しています。

かんばれ!FCふじざくら山梨

はくばくは、2018年に設立し山梨県南都留郡鳴沢村をホームとする女子サッカーチーム「FCふじざくら山梨」を女性が輝く社会を目指す共創社会ゴールドパートナー/ユニフォームパートナーとして支援しています。女性が輝く社会の実現を担い、山梨県から将来は女子サッカー界トップリーグ入りを目指すチームの成長と活躍が、地域の活性化につながると期待しています。

がんばれ!クリーンファイターズ山梨

はくばくは、山梨県内唯一のラグビー社会人クラブチーム「クリーンファイターズ山梨」のユニフォームスポンサーとして、企業人として働きながらラグビーに励む選手たちを応援しています。チームを通じて地域全体が元気になることを願っています。

がんばれ!山梨クィーンビーズ

1968年創立のWリーグ所属女子バスケットボールクラブチーム「山梨クィーンビーズ」。はくばく商品提供により選手の食事を通じて応援しています。選手の活躍が山梨のスポーツ活性化や子供たちの目指す夢につながると期待しています。

地域との共生

はくばくは災害時における防災協定を周辺市町村と締結しています。山梨県中央市には河川の洪水時に中央工場を避難施設として地域住民に開放します。山梨県富士川町とは災害時に食糧・物資を提供する協定を締結しました。また、はくばくの駐車場を地元病院のドクターヘリが離着陸するための場所として提供しています。

はくばく奨学基金を設立し未来にはばたく若者を応援

はくばくは山梨という地にさまざまな面で恩恵を受けてきました。その恩に少しでも恩返しがしたい、その思いではくばく奨学基金を立ち上げました。向学心あふれる前途有望な山梨在住の若者に対し、少しでもお役に立ちたいと考えております。この基金が応援した若者が故郷・山梨に感謝しつつ、世界に羽ばたいてさまざまな分野で大いに活躍すること、その無限の可能性を諦めないための一助となることが、はくばく全社員の満足になると考えています。

使用エネルギー削減に向けた取り組み

近年、消費者の健康意識の高まりや巣ごもり需要の伸びを受け、もち麦をはじめとする穀物加工品の需要が増加しています。はくばくではこの需要増に対応すべく生産体制の強化を進めていますが、体制強化に伴い、生産活動に使用するエネルギーの増大という新たな課題にも直面しています。このため、はくばくでは水力、太陽光により、山梨県内で発電されたクリーンな電気を使用しての生産活動推進、各工場でのエネルギー(電気、エアー、蒸気)の見える化などの活動を通じ、全社挙げてのエネルギー削減に取り組んでいます。また、本社社屋や工場屋上へメガソーラーを設置し、クリーンエネルギーの創出にも取り組んでいます。

廃棄物の削減と再資源化

はくばくで主に扱う製品は、穀物を精製したり粉砕したりしてできあがる「穀物加工品」です。工場での生産活動にともない、糠(ぬか)や精選時に取り除かれた残渣などの副産物が発生しますが、これらは、飼料や菌床などに再利用しています。さらに糠については、食用原料としての用途開発を進め、クッキーやシリアルなどの製品化につなげてきました。
また、もち麦フレークのようなホールグレイン(全粒穀物)を原料とした商品開発を進めたり、加工条件の見直しによる製品歩留まりの向上に取り組んだりすることにより、廃棄に回される部分を極力減らすような試みも進めています。