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研究員が集めた大麦の論文

大麦研究ライブラリー


穀物由来の食物繊維摂取量が多い人ほど炎症が少なく、心血管疾患の発生が少ないことが明らかになりました!

#心血管疾患 #炎症 | 2022-03

アメリカ人4125人に対する食事調査とその後の追跡調査によって、食物繊維摂取量が多い人ほど炎症が少ないことが分かりました。中でも穀物由来の食物繊維は一貫して炎症マーカーを低下させ、心血管疾患リスクも低下させるそうです!大麦から効率よく食物繊維を摂取しましょう!

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【論文・レポート】

米国の高齢者における異なる食物繊維源と炎症および心血管疾患の関連

Intake and Sources of Dietary Fiber, Inflammation, and Cardiovascular Disease in Older US Adults

■概要
【目的】
食物繊維の摂取源と炎症および心血管疾患の発生を評価すること。

【方法と結果】
1990年時点で65歳以上のアメリカ人4125人に対して食事調査を実施し、食物繊維の摂取量と摂取源(穀類、野菜または果物量)を評価した。さらに血液から炎症マーカーを測定した。その後、2015年6月までの間に心血管疾患を発症するかどうかを継続して観察した。その結果、食物繊維摂取量が多いほど、炎症が少なかった。さらに食物繊維源の中で穀物由来の繊維だけが一貫して炎症の低下と関連しており、さらに穀物繊維の摂取は心血管疾患発生率の低下と関連していた。

【結論】
穀物繊維の摂取は炎症マーカーの低レベルと心血管疾患の低リスクと関連し、穀物由来の繊維の摂取と心血管疾患との関連性の一部を炎症が介在していることが示唆された。
■研究者
Rupak Shivakoti 1
Mary L. Biggs 2
Luc Djoussé 3, 4
(1. Department of Epidemiology, Columbia University Mailman School of Public Health)
(2. Department of Biostatistics, University of Washington)
(3. Division of Aging, Brigham and Women's Hospital, Department of Medicine, Harvard Medical School)
(4. Boston Veterans Healthcare)
■出典
JAMA Netw Open. 2022;5(3):e225012.

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