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研究員が集めた大麦の論文

大麦研究ライブラリー


食物繊維を多く摂っている人ほど要介護認知症の発症リスクが低いことがわかりました!

#老化 | 2022-02

日本人約3700人を最大21年間観察し続けた研究によって、食物繊維、特に水溶性食物繊維を多く摂るほど要介護認知症の発症リスクが低下することがわかりました!大麦には水溶性食物繊維が豊富に含まれているので、食物繊維摂取にはぴったりの食材です!

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【論文・レポート】

食物繊維の摂取と要介護認知症の発症:地域における循環器疾患のリスクに関する研究(CIRCS研究)

Dietary fiber intake and risk of incident disabling dementia: the Circulatory Risk in Communities Study

■概要
【目的】
食物繊維の摂取が要介護認知症の発症とどのように関連しているかを調査することを目的とした。

【方法と結果】
1985~1999年まで毎年健康診断に参加した40~69歳の日本人の中で食事調査を実施した人3739名を対象に、食物繊維の摂取量と認知症発症の関連を解析した。その結果、食物繊維摂取量が多い集団(上位25%)は、少ない集団(下位25%)に比べて要介護認知症の発症リスクが26%低かった。さらに食物繊維源を分けて解析したところ、水溶性食物繊維の摂取量が最も強くリスク低下に関与していた。

【結論】
一般的な日本人集団において、食物繊維、特に水溶性繊維の摂取量が多いほど、要介護認知症の発症リスクが低下する。
■研究者
Kazumasa Yamagishi 1, 2, 3
Koutatsu Maruyama 4
Ai Ikeda 5 et al.
(1. Department of Public Health Medicine, Faculty of Medicine, and Health Services Research and Development Center, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan.)
(2. Osaka Center for Cancer and Cardiovascular Disease Prevention, Osaka, Japan.)
(3. Ibaraki Western Medical Center, Chikusei, Japan.)
(4. Department of Bioscience, Graduate School of Agriculture, Ehime University, Matsuyama, Japan.)
(5. Department of Public Health, Juntendo University, Tokyo, Japan.)
■出典
Nutritional neuroscience. 2022年2月6日;1-8 Advance online publication.

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