大麦の量を増減させることで自分の好きな配合の麦ごはんが作れます。その日のおかずや気分に合わせて大麦の量を調整してお楽しみください。

大麦に含まれる色素のポリフェノール類（タンニン、カテキンなどの抗酸化物質）が熱の影響を受け茶褐色に変色することがあります。また大麦の臭いが強まることがあります。品質に問題はありませんが、おいしくお召し上がりいただくために、炊いた麦ごはんは小分けして冷凍保存をおすすめします。

大麦と大麦の重さの2倍の水を入れたら、通常通りの炊き方でOKです。もし、大麦特有の臭いや味が強いと感じたら、炊く前に大麦を水洗いしたり、料理酒やオリーブ油などを加えて炊飯したりすると大麦のクセが和らぎます。

期限が切れてすぐ食べられなくなるわけではありませんが、大麦に元々含まれている油分が保存状況や時間の経過によって酸化する可能性があります。見た目では判断しにくいので控えていただく方が安心です。

ゆでた大麦は、スープやサラダなどにトッピングしたり、ハンバーグのタネや和え物に加えたりと、いろんな料理に使えるので便利です。お米に混ぜれば麦ごはんにすることもできます。ゆでてストックしておくといつでも使えておすすめです。

製造工程で外皮を取り除き、蒸気で加熱しているので洗わなくても大丈夫です。洗って使っても問題ありません。

吸水無しでも炊けますが30分程度吸水させると大麦粒がふっくらと炊き上がります。もっと長く吸水させても問題ないので、お米と一緒に吸水させたりタイマー機能を使ったりもできます。また、もち麦は他の大麦商品よりも吸水性や炊飯性に優れており、吸水無しでもぷちぷち食感の特長が出ておいしく召し上がれます。

大麦は白米よりたくさん水を吸うので、炊飯後の量の増え方（炊き増え）が白米より多くなります。（炊き上がり目安：白米約2.2倍、大麦約2.8倍）

先にお米だけでいつも通り水加減します。そこに大麦を加えたら、加えた大麦の重さの2倍の水（大麦50gなら水100g=100ml追加）を大麦分の水として足せばOK。大麦は白米よりもたくさん水を吸います。水加減はお好みに合わせて調整してください。

ビールやウイスキーなどの原料として多くの国々で使われている大麦は、家庭料理にも広く用いられています。大麦と野菜や肉を煮込んだスープはさまざまな国で見られ、イギリスの「スコッチブロス」、スイスやオーストリアの「ゲルシュテンズッペ」などはとくに有名です。また、サウジアラビアやカタールなどのアラブ諸国では、「ハリース（またはハリサ）」といって、肉と大麦を長時間かけて炊いたお粥が食べられています。

夏場の保存への注意は、ごはんと同様です。お弁当としてもおいしく食べられます。時間が経つと薄褐色に変色する場合がありますが、大麦に含まれるポリフェノールによるものなので、品質には問題ありません。

大麦にも虫がつくことはありますので、開封後は密閉できる容器での保存をおすすめします。また、お米と同じように唐辛子などを使った虫よけには効果があります。

押麦はさっぱりしているので、油を使った料理や肉料理によく合います。もち麦はもちもちとしていて日本人好みの食感です。冷めてももちもち感が変わらないので、おにぎりやサラダなどにしてもおいしく食べられます。米粒麦はパラパラと軽い食感なので、炒飯やピラフにするのもおすすめです。