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カラダもココロもほっこり温まるホット麦茶の楽しみ方


麦茶というと、熱中症対策や水分補給に大活躍の夏の冷たい飲み物という印象が強いかもしれません。でも、温かい飲み物が好まれるこれからのシーズンには、“ホット”にして麦茶を味わってみませんか。夏とは違った飲み方ができ、麦茶の奥深さが感じられるかもしれません。

汗をかきづらい冬場でも、水分補給を忘れずに

夏ほどは汗をかかず、喉の渇きが感じにくい冬でも、水分補給はとても大事です。空気が乾燥しやすい冬は、知らずに皮膚の表面や呼気などから水分が失われているといわれています。また、湿度が低くウイルスが活動的になるのもこの時期。ウイルスなどの異物は気管支内に侵入すると、粘膜で覆われた線毛が異物をキャッチして排出します。しかし、水分不足になっていると線毛の動きが鈍くなり異物の排出が思うようにできずに風邪をひいてしまうことにも。さらに、風邪をひくと発熱や発汗などによって、いつも以上に体の水分が奪われやすくなります。そんな寒い冬の水分補給にもおすすめしたいのが、体が芯から温まる「ホット麦茶」。ノンカフェイン・ノンカロリーなので飲む時間帯や年齢層を選ばず、子どもや妊娠中の方でも手軽に飲むことができます。

麦茶には体の水分を補える以外にもメリットがあります。大麦を焙煎することで、香ばしい風味を醸し出す麦茶。この香り成分である「アルキルピラジン」には、リラックス効果に加えて、血流を改善して血液をサラサラにする効果も認められています。

さまざまな麦茶で大麦の香りや甘みの違いを味わって

麦茶の種類は、原料に使われる大麦によってさまざま。よく目にする”六条大麦 “の麦茶は、でんぷんが少なくたんぱく質を適度に含んでいるため、大麦本来の芳醇な香りとコク、すっきりした甘みに加え、麦茶ならではのほのかな苦味も楽しめます。一方、ビールや焼酎の原料としても知られている”二条大麦“の麦茶は、でんぷんが多く含まれていて、甘さが引き立ちます。苦味が少なく、飲みやすいのも特徴です。また、いろいろな味を楽しみたい方には、”ブレンド麦茶“がおすすめです。種類の異なる大麦を合わせたり、ルイボスティーやジャスミンティーなどのお茶とブレンドしたり、あるいは黒大豆・黒ごま・玄米・トウモロコシ・はと麦などを混ぜ合わせたものも。種類によって香りや味わいも異なるので、お好みや目的に合わせてセレクトしてみてはいかがでしょう。

ホット麦茶をまとめてつくるなら、麦茶パックを鍋ややかんに入れて煮出すとよいでしょう。沸騰したお湯1.2リットルにティーバッグ1袋を入れ、3〜5分ほど煮出したら火を止め、1時間を目安にティーバッグを取り出します。1杯だけ飲む場合や、煮出しタイプは味が濃すぎて苦手という方は、急須で淹れるか、ティーバッグをマグカップや湯飲み茶わんなどに入れてお湯を注ぎます。急須で淹れる場合は大きめの急須にティーバッグ1袋を入れ、熱湯を注ぎます。しばらくおくと、香り高い麦茶に。お湯の量やティーバッグを取り出す時間は、お好みで調節してください。また、マグカップや湯飲み茶わんなどに入れる場合は、そのままお湯を注ぎ、お好みの濃さになったら、ティーバッグを取り出してください。

ホット麦茶はアレンジも自在で魅力的

これからの季節は、ホット麦茶のアレンジも楽しみの1つです。簡単なのは、でき上がったホット麦茶に、お好みでレモンやはちみつ、すりおろしのショウガ、シナモンパウダーなどを適量入れて混ぜる方法。室内も乾燥しやすい季節なので、一味違う麦茶で十分な水分補給をしてみてはいかがでしょうか。

また、旬のフルーツと合わせて頂くフルーツティーは、フルーツの香りも相まってぜいたくな味わいが楽しめます。
麦茶のフルーツティーのつくり方

カフェオレがお好きな方は、“ホット麦茶オレ”はいかがでしょうか。
麦茶のティーバッグと水を小鍋に入れて濃い目に煮出し、ティーバックを取り出して砂糖大と牛乳を加え温めます。麦茶の香ばしさと牛乳の相性がとても良く、おいしいホットドリンクになります。

ブラックコーヒー派の方には、“ホット麦茶コーヒー”がおすすめ。麦茶とコーヒーをお好みの割合で混ぜていただきます。この二つの組合せはイメージしづらいかもしれませんが、コーヒーほど重くなく、麦茶ほどあっさりでもない、両方の良さがマッチした味わいに。また、セレクトする麦茶やコーヒーの種類によって、混ぜ合わせたときの風味や甘さ、酸味、苦味などがだいぶ変わるので、ブレンドの楽しさを感じることができます。

今年は、冬の水分補給も兼ねて、リラックス効果のあるホット麦茶タイムを満喫してみませんか。いろいろと試しているうちに、いつもの麦茶とは異なる“新しいアレンジ麦茶”に出会えるかもしれません。