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麦茶をおいしく飲むための5つのアイディア


クラクラするほどの暑さに見舞われることが多くなった近年の夏。のどの渇きを潤すだけでなく、熱中症予防のためにもこまめな水分補給は欠かせません。おいしく手軽に、そして効果的に水分補給を行えるのが、夏の代表的な飲み物の麦茶です。

カフェインゼロで水分補給に最適

紅茶や緑茶、ウーロン茶、コーヒーなど、私たちが日常口にする飲み物の多くには、カフェインが含まれています。カフェインには利尿作用があるため、のどの渇きが癒えても結果的には水分を失ってしまうということも少なくありません。その点、麦茶にはカフェインが含まれていないため、しっかりと水分補給ができます。しかも、タンニンなどの刺激物が少ないので、乳児や高齢者、妊婦さんなどにも安心、就寝前に飲んでも睡眠の質を下げる心配がありません。また、麦茶の原料となる大麦には、体温を下げる働きがあるとも言われていす。

疲労回復にははちみつ漬けの梅干し入りの麦茶を

いいことずくめの麦茶をもっと楽しむための、5つのアイディアをご紹介します。

[1]使う水は、軟水がおすすめ

麦茶を作るには、水道水や軟水のミネラルウォーターがおすすめです。硬水はカルシウムやマグネシウムを多く含んでおり、これらが麦茶の成分と結合して、水に麦茶の成分が出にくくなります。麦茶に限らず茶類の抽出には軟水が向いています。

[2]1分蒸らす、このひと手間で絶品麦茶に

水出しで麦茶を作るときは、麦茶パックがひたるくらいのお湯で1分間浸してから、いつものように水を加えて抽出すると、お湯出し麦茶のように濃くて甘味のある麦茶ができます。

[3]ひとつまみのインスタントコーヒーで風味UP!

水出し麦茶にインスタントコーヒーをひとつまみ入れると、香ばしさがプラスされます。ただし、入れすぎには注意を。(ノンカフェインではなくなります。)

[4]塩と砂糖を入れて熱中症予防ドリンクに

ナトリウムやカリウムなどのミネラルを含んでいる麦茶ですが、含有量は微量のため、汗をたくさんかいたときには塩と砂糖を入れた「ミネラル麦茶」で熱中症予防のスポーツドリンク代わりに。塩と砂糖の働きで、水分の吸収がよくなります。分量の目安は200㎖の麦茶に、塩0.2g、砂糖5g。塩ひとつまみだけでもOKです。

[5]疲労回復におすすめの梅干し麦茶

熱中症予防に疲労回復効果をプラスしたのが、はちみつ梅干し麦茶。塩分、ミネラル、疲労回復に効果のあるクエン酸が含まれている梅干しを、ひたひたのはちみつで2~3日漬けて麦茶に加えます。梅干しの代わりにレモンでもOK!

ほんのひと手間で、味に変化をつけたり、効果を加えたり。気分や用途に合わせて飽きずに飲むことができる麦茶。夏の飲み物だけで終わらせるのは、もったいないですね。夏ほど汗をかかなくなり積極的に水分を摂る必要性を感じなくなる秋冬ですが、外気の乾燥に加え、暖房を使用することで室内の湿度は低くなりがちです。自覚はなくても体から水分が奪われていることが多く、意識的に水分補給をすることが必要です。暑さが収まったら、麦茶パックを急須に入れて熱湯を注いで待つだけで、香ばしくいただけるホット麦茶が手軽にできます。家族みんなで、季節を問わず楽しんでみてはいかがでしょうか。