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「麦ごはん」だけではもったいない!もち麦・押麦でおいしくなる大麦メニュー


食物繊維が豊富なもち麦や押麦などの大麦。日々の食事に積極的に大麦を取り入れて、健康維持に役立てたいものです。とはいえ、大麦をお米に混ぜて炊く「麦ごはん」以外の使い方がよくわからないという人も少なくないようです。そこで今回は、大麦の特性を生かしたおすすめのメニューを紹介します。

白米に比べ、べたつきが少なくさっぱりしている大麦

大麦は白米に比べ、粒の表面のべたつきが少ないという特性があります。実際、大麦の粒の表面にあるべたつきの原因となる成分を分析すると、白米より約4割少ないということがわかりました。そのため、粒どうしがくっつきにくく、粒がつぶれたり崩れたりすることも少なく、ひと粒ひと粒がしっかりとしています。さらに、粒表面がサラッとしていることから、白米よりもさっぱりと食べることができるのです。

イタリアンの代表料理「リゾット」は、もち麦でアルデンテ食感に!

本格的なリゾットを作ってみたものの、“おじや”のようにもったりしてしまったことはありませんか? 本場のリゾットは、お米に芯を残す「アルデンテ」状態で仕上げて、粒感を出すことにおいしさの秘訣があります。アルデンテにするのは火の入れ加減が難しいのですが、もち麦を使えば特有のぷちぷちとした食感があるので簡単にアルデンテのような食感になります。また、時間がたってもその食感は変わらないので、作り置きをすることも可能。さらに、粒どうしがくっつかず、白米より空気層を含むことから、ソースがひと粒ひと粒によく絡んで、味が均一になるという良さもあります。

お鍋1つで簡単 コクと食感を楽しむ もち麦豆乳リゾット

大麦ならパラパラチャーハンが簡単に作れて、しかもヘルシー!

チャーハンに関するアンケートを行ったところ、理想のチャーハンの条件については53.5%の人が「お米がパラパラしている」と回答。一方、チャーハンを作るときの不満点についてたずねると、55.0%の人が「パラパラにできない」と答えています(※1)。この結果からもわかるように、チャーハンを「パラパラ」に仕上げることは大きな課題であり、これがクリアできればかなり満足度の高いチャーハンが作れるのです。べたつきが少なく、粒の表面がサラッとしている大麦は、チャーハンにもってこいの素材。米を使わずもち麦を100%使うとレンジで簡単に作れますし、白米に大麦を30%配合するだけでもパラパラ感が出てきます。しかも、パラパラ感が出ることで油の量を半分ほどに抑えることが可能。白米で作るチャーハンに比べて脂質を抑え、食物繊維をプラスしたヘルシーなチャーハンになります。

簡単パラパラ もち麦100% レンジチャーハン

さっぱり食感の麦ごはんは、こってり肉料理と好相性

焼き肉やステーキ、ハンバーグなどの肉料理は、人気の高いメニューです。でも、気になるのが「脂っこさ」ではないでしょうか。あっさりとした食感の大麦は、こってりとした肉との食べ合わせがいいのが特徴です。白米ごはんと麦ごはんそれぞれに牛カルビをのせて食べ比べてもらうと、87%の人が「麦ごはんの方が肉をさっぱりと食べられる」と回答(※2)。さらに、「焼肉店でランチを食べる際に肉がすすむと感じたごはん」については、74%もの人が麦ごはんを選んでいます(※3)。焼肉の本場韓国では、一般的に麦ごはんが食べられているということからも、肉との相性のよさがうかがえます。また、焼き肉で食べたいごはんについて、麦ごはんを選んだ人の理由では、「食物繊維が多いから」が1位となり(※2)、おいしさだけでなく健康的な側面からも麦ごはんは人気がありました。

焼いてのせるだけ! がっつりスタミナ 肉麦とろ丼

大麦の特性をいかして料理をすることで、おいしさだけでなく手軽さやヘルシーさをプラスすることもできます。さまざまな料理をご紹介している「おいしい大麦レシピ」を活用して、大麦料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※1)もち麦に関する調査(はくばく調べ n=600)
※2)焼肉ごはんに関する調査(はくばく調べ n=300)
※3)試食アンケート調査(はくばく調べ n=21)