β-グルカンが豊富な大麦摂取で免疫機能が向上

株式会社はくばくは、大妻女子大学と共同研究を行い、大麦の摂取による腸内細菌叢の変化が免疫機能向上に役立つことを示す初の研究成果が得られました。

これまでも大麦の健康効果として、素材の持つ豊富な食物繊維による食後高血糖の抑制やコレステロール値の低下、排便促進、内臓脂肪の蓄積抑制といった多彩な効用が知られていました。

今回新たに、大麦の摂取が高脂肪食摂取時におけるslgA(分泌型免疫グロブリンA)(1)の分泌レベルを上げることを確認し、腸内細菌叢の変化が免疫機能の向上に寄与することが示唆されました。

過去にはオーツ麦のβ-グルカン(2)が免疫細胞を活性化するといった報告もありますが、ほとんどが抽出したβ-グルカンを用いており、大麦を食品として摂取した場合の免疫系への影響に焦点を当てた研究はこれまでほとんどありませんでした。

なお、本研究はNutrients誌(Nutrients 13,3,907,2021, DOI: 10.3390/nu13030907)に掲載されました。
※詳細は大麦に関する研究や大麦研究にも応用可能な最新情報を発信している「大麦ラボ」サイトでも掲載しています。( http://mugi-lab.jp/topics/detail43.html )

(1)slgA(分泌型免疫グロブリンA):唾液、鼻汁、汗、および乳汁などの分泌液に存在し、病原体の粘膜侵入の阻止や毒素の中和作用をもつことから、粘膜免疫の主体とされています。
(2)β-グルカン:水溶性食物繊維。水に溶けてゲル状になる食物繊維。腸内環境を整えます。

▽ニュースリリース
【news release】20210414_β-グルカンが豊富な大麦摂取で免疫機能が向上

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