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ノンカフェインで妊婦さんにも評判。ルイボスティーの効果とは?


近年、注目度が高まっている“ルイボスティー”。「美容や健康にいい」と話題になっています。また、ノンカフェインであることから妊婦さんの間でも評判に。苦みや渋みが少なく、さわやかな味わいとすっきりした飲み心地で受け入れられています。

過酷な環境で育ちポリフェノールがたっぷり

ルイボスティーは「ルイボス」という低木の葉をお茶にしたものです。原産地は南アフリカ共和国。ケープタウンの北側に広がるセダルバーグ山脈に自生する希少な植物です。この地域は、降雨量が少ない半砂漠地帯で、昼夜の気温差は20℃以上になる厳しい環境です。ルイボスは長い根を地中に伸ばし、水やミネラル分を吸い上げてゆっくり成長します。ルイボスティーは、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルを含み、しかも、ノンカフェイン。赤ちゃんからお年寄りまで、また就寝前でも安心して飲めるお茶なのです。

活性酸素を除去する働きを持つルイボスティー

ルイボスティーのいちばんの注目ポイントは、ポリフェノールの一種のフラボノイドを含んでいること。フラボノイドには、「活性酸素」を除去する働きがあります。もともと活性酸素は細菌やウイルスから身を守る働きをするなくてはならない存在ですが、喫煙やストレス、紫外線などによって増えすぎてしまうと、過剰な活性酸素により引き起こされる酸化ストレスによって病気になったり、老化を促進させたりします。これを防ぐためにはフラボノイドなどの抗酸化物質を摂取することが効果的です。なかでも、ルイボスティーでしか発見されていないフラボノイドの一種「アスパラチン」が、強い抗酸化力を発揮するといわれています。

試験でも実証されたルイボスの抗酸化力

畿央大学と広島工業大学の研究チームは、ルイボスの抗酸化力が人間の体内でも有効に働くことを報告*しています。激しい運動は活性酸素を過剰に生成させます。そこで、運動をする前にグリーンルイボスエキスを飲んだ人と飲まなかった人の運動後の体内の抗酸化能力を比較。グリーンルイボスエキスを飲んだ人は、飲まなかった人に比べて激しい運動後の体内の抗酸化能力が上昇していました。このことより、ルイボスには人間の体内でも抗酸化力を持つことが実証されました。

最近では、ペットボトルのルイボスティーも発売されるようになり、いつでもどこでも手軽に飲めるようになってきました。ルイボスティーを上手に取り入れて、健康や美容をサポートしてみてはいかがでしょうか。

*参考:日本微量栄養素学会誌;34,74-77,2017