大麦にまつわる噂を実証 大麦実験&レポート
もち麦の便秘解消効果について聞いてみました

「もち麦を食べるとお通じがよくなる」のはホント?
15名の女性に実際に食べていただきました
いろいろな健康効果が期待できるとして、テレビや雑誌などにも取りあげられ、話題になっている「もち麦」。とくに、便秘解消効果が期待できるとして、女性たちの間では大きな関心となっています。巷では「本当にお通じがよくなるの?」「健康によさそうだから食べたいけど、便秘ではない人が食べると下痢になる?」「かえって便秘になる人もいるってホント?」などなど、さまざまな疑問が。そこで、15名の女性に協力していただき、実際にもち麦ごはんを食べていただきました。
アンケート方法
対象: 20~60歳の女性15名
内容:これまでもち麦を食べたことがない人を対象に、1日1~2食程度、1~3週間もち麦ごはんを食べていただき、お通じの変化を自由記述式で回答。なお、もち麦の配合量は約3割を目安に各個人のお好みで調整。
結果
お通じの改善については、15名のうち10名が何らかの効果を実感したと回答しています。そのうち6名は、はっきりとした効果を実感し、4名は効いた感じがするというものでした。一方で、「変化なし」が3名、「おなかが張った」「便秘になった」という方が各1名という結果になりました。
もち麦の便秘解消効果は人それぞれ。
少なめから始めて、自分に合った量を見つけましょう!

効果があった方たちの中でも、その現れ方には個人差があり、食べたその日のうちに何度もお通じがあった方もいれば、2~3日してから緩やかに効果を実感した方もいました。ここでは、実際に食べてくださった方たちの声を集めてみました。
【体験者の声】 Q. お通じに変化はありましたか?

43歳 主婦
あった。食べた初日にあった。偶然かと思ったが、1日食べない日があり、その時はお通じがなかった。次の日に食べたら、お通じがあったので、これはもち麦のおかげだと実感した。また、お通じがよい感じ、スムーズ(?)になったと思う
(摂取期間:8日間)

58歳 会社員
どちらかというとべんぴぎみなのですが、もち麦にしてすごくゆるくなったとかはありませんでした。ただ、まとまって排便ができたのと…、その時がわりとスムーズに排便できたという感じでした。
(摂取期間:7日間)

研究員
もち麦には、腸内環境を整える水溶性食物繊維と、便のカサを増し腸のぜん動運動を活発にする不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。食物繊維の含有量も豊富なので排便に効果的に働いたのかも。

31歳 営業事務
お昼に食べるとおなかが張る感じがする。若干ゆるくなる。
(摂取期間:20日間)

研究員
「お腹が張る」という声はよくお聞きします。食物繊維を摂ると腸内細菌が変化してくるのですが、腸内が慣れるまでには時間がかかるため、人によってはガスが溜まったり便秘になったり、逆にお腹が緩くなったりということもあるようです。少し続けていただくと慣れてくると言われていますが、少量で様子をみてお使いいただくのがよいと思います。

47歳 自営業
もともと便秘ではないので、特に変化は感じませんでした。
(摂取期間:10日間)

研究員
便秘でない方の場合、変化がみられないことが多いようです。もち麦ごはんを食べ続けることで食物繊維が摂れるので現在の腸内環境のよさを維持する助けになるでしょう。

47歳 会社員
ありました。はじめて食べた翌日と翌々日は、かなり快調で何度もトイレに行きましたが、3日目からはゆるやかな反応だったので助かりました。
(摂取期間:14日間)

47歳 会社員
(もち麦のせいではないのかもしれませんが)初めて食べた次の朝、すごくお腹をこわしてしまってびっくりしました。2日目からは大丈夫でした。今は調子は良いです。普段から便秘気味ではない方は、少なめの割合から始めた方がよいかも…。
(摂取期間:14日間)

研究員
もち麦の食物繊維は腸内環境を改善する効果があると言われていますが、効き方は人によって様々で、効果が強く出すぎてしまうこともあるようです。少量から始めて、様子をみながら増やしていくことをおすすめします。

56歳 自営業
試食し始めてすぐは便秘になりました。期待していた快便には残念ながら至りませんでした。
(摂取期間:10日間)

研究員
もち麦はお薬ではないので、必ずしも“スッキリ”とはいかないこともあります。また、中には便秘になる方もいるようですが、水分が足りない場合が見受けられます。もち麦ごはんを食べるときには、お茶や汁物などで意識的に水分をとるようにしていただくとよいかもしれません。

49歳 会社員
最初、1日に2回お通じがあったことがあってびっくりしましたが、おなかをこわすほどではありませんでした。私は茶碗1~2杯程度/日だったので、食べる量がもっと多いと、効きすぎる位だったかもしれません。感覚的には、雑穀よりも緩やかに効く感じですが、食べた日と食べなかった日では次の日の感じが違ったので、適量を続けるととても良いと思いました。
(摂取期間:14日間)
自分の適量を見つけること、水分を十分に摂ることがポイント
もち麦の便秘解消効果は、全員が実感できたわけではありませんが、6~7割という多くの方で効果が見られました。人によって効果や効き方はさまざまなようです。もち麦ごはんを食事に取り入れるときのポイントは、もち麦を混ぜる割合をご自分に合った量に調整することと、食物繊維をたくさん含んでいるため水分を十分に摂ること。無理せずに続けられることが大切です。便秘がちの方は、よかったら一度試してみてはいかがでしょうか。