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麦茶の茶殻、捨てないで! 掃除にも癒やしにも役立つ活用術


今年もまもなく、麦茶のおいしい季節がやってきます。日本の夏は年々暑さを増し、麦茶の消費量が増えているというご家庭も多いのではないでしょうか。ペットボトルはもちろん、節約やエコ意識の高まりから、煮出しタイプや水出しタイプなど、ご家庭で淹れるパックタイプの麦茶も根強い人気です。でも、ちょっと待って! 淹れ終わったあとのその茶殻、「もう不要でしょ」と捨ててしまっているとしたらもったいない! 掃除やリラックスに役立つ、茶殻活用術をご紹介します。

麦茶の茶殻活用術① 消臭剤

麦茶は香りが強いという特徴があり、茶殻はコーヒーと同じように消臭剤としても活用できます。“茶殻消臭剤”の作り方はとっても簡単。使用済みの茶殻を乾燥させるだけ。自然乾燥のほか、電子レンジを使えばグッと時間を短縮できます。パックから取り出した茶殻を耐熱皿に重ならないように広げ、600Wで1分ほど*加熱すればOK。しっかり乾燥させたら、空き瓶やガーゼなどに入れて冷蔵庫の中や靴箱など、気になる場所に置きましょう。
*茶殻の状態や電子レンジによって加熱時間は異なります。様子を見ながら加熱してください。

麦茶の茶殻活用術② シンクやコンロのお手入れに

使用済みの麦茶パックは、そのまま掃除道具としても使えます。ポイントは、水気をよく切り、パックが破れないよう優しく使用すること。特に、シンクやコンロ、排水口などのキッチン周りにおすすめです。また、子どもがよく触るドアノブといった、できれば刺激の強い洗剤を使用したくない場所の掃除にも重宝します。普段、スポンジで掃除するときと同じように、麦茶パックで汚れた部分をこすれば洗剤いらずでスッキリ! 仕上げにふきんやキッチンペーパーなどで軽く水拭きしておきましょう。

茶殻活用術③ リラックスアイテムとして

六条大麦の麦茶の香りには、リラックス効果が期待できることがわかっています。麦茶に含まれるさまざまな香気成分により、リラックス度の指標とされる脳波(α波)が増えるのだとか(※)。「麦茶を飲むとホッとする……」と感じたことがある方も多いのでは? それは気のせいではなかったのです! 例えば、使用済みの麦茶パックを入浴剤や寝室の芳香剤として活用すれば、心身ともに癒やされるはず。ぜひ、お好きなシーンに取り入れてみてはかがでしょうか。

これまでただ捨てるだけだった茶殻も、うまく使えば環境にもお財布にもやさしい便利グッズに大変身。ぜひこの夏はたくさん麦茶を飲んで、麦茶パワーでからだもおうちもととのえましょう!

※小長井ちづる (日本女大 食物/杏林大 医 精神神経科) , 森啓信 (カゴメ 総研) , 古賀良彦 (杏林大 医 精神神経科) 「麦茶の香りが脳機能に与える影響の脳波分析による評価」『日本栄養・食糧学会大会講演要旨集』 2007年04月20日 No.61st P257