経営のこと

もち麦シリーズ販売休止のお詫び

 この度当社はくばくは、もち麦シリーズ7品の販売休止をさせていただくことに致しました。3月末のテレビ放映の影響で生産可能量をはるかに上回るご注文をいただき、当社としましても必死の増産を行ってまいりましたが、これ以上注文を受け続けることは一層皆様にご迷惑をお掛けすると判断し、誠に申し訳ないのですが一時販売を休止させていただくことと致しました。

 まず日頃からもち麦をご愛顧いただいていらっしゃるお客様に、また今回もち麦にご興味を持っていただき購入したいと考えていただいたお客様に商品をすぐにお届けできないことに対し本当に申し訳なく、心からお詫び申し上げます。同時に今回の欠品により流通関係者の方々にも多大なご迷惑をお掛けしていることを重ねてお詫び申し上げます。

 これまで大麦、雑穀を普及させたい一心で経営してまいりましたが、このように多くの方が大麦を欲しいと仰ってくださる今この状況に応えられないことが本当に残念で、情けない思いです。

 これから当社と致しまして、社員全員の力を合わせ一日も早く販売再開ができるように全力を尽くして参りますので何卒よろしくお願い申し上げます。

中国企業とのビジネス

 今年で10年目となる中国大手企業との合作企業の董事会で河南省・濮陽に6年ぶりに行ってきた。10年間一緒にやってきたので非常に友好的なムードではあるが、肝心のビジネスの成果は?と言うと決して満足のいくものではない。合作当初の目論見はこれから高品質な大手同士の寡占化市場となるであろう中国乾麺市場において、日本の技術と相手のブランド力、販売力を使って圧倒的NO1になろう、と言うことだったのだが・・・・。残念ながら前期は大幅な赤字の決算を承認せざるを得なかった。

 その原因はいくつかあるのだが、一つは最初から当社の脇が甘く勝手に甘い夢を描いていた、と言うことがある。日本的に言えば「誠意をもって」と言うやつにすがったという感じであろうか。したがっていくら当社が頑張っても、結局は余りリターンの無い関係であることが判明し、それから当社からの技術指導の熱意も失われた。またそのスキームを変えようと何度もトライしたが、彼らの巨大な組織はびくともしなかった。

 そういう意味で当社の協力も非常に限定的であったし、合作相手企業の市場の変化に対するスピードも他社より勝っていなかったのだと思う。残念ではあるが現状はそういう状態である。やはり中国企業とビジネスを共にするには、予め納得できるスキームでスタートしないことには始まらない、とつくづく感じる。また相手が大手であればあるほど、日本企業の発言力は下がってしまう。さてそれでは独資で中国で戦える体力が当社にあるのか?なかなか悩ましい問題ではある。

 ただ一つ「良かった」と思うのは、この10年間の中国企業と実際にお付き合いし、彼らの考え方やその急速な発展(濮陽という田舎の変化など)を実感として感じられたことである。本当に中国とのビジネスは難しいものの、現場の社員には真面目な人も日本と同じように大勢いることも知ることができた。社会の仕組みが違うのであり、ビジネスの基本的な考え方も違う、と言うことも分かった。幸い大きな損やだまされた、と言うこともないのはまだマシな方かもしれないとも思う。しかしこれからの中国市場において、我々はまだ販売できることはあると思っている。諦めたわけではない。中国もこれからは「健康」だと思うので・・・。(帰途の北京空港にて)

社員が生き生きと働く会社

 私はこれまで経営の目標として「社員が生き生きと働く会社」と言うものをずっと心においてきたつもりだ。小さいころから父から「社員が生き生きと踊る会社を作りたい」という言葉を何度も何度も聞かされて育ち、それに深く共感したからこそこの会社を継ぎたいと思った。ゆえに私にとって経営者として絶対に成し遂げたい大きな目標である。しかしそれをどのように達成すべきか、はっきりとつかめないままモヤモヤとやってきたのが正直なところだ。

 これまでの私の一つの結論は「社会のお役にたてることを実感できる会社」だった。これを感じてもらうために私は穀物の感動的価値の創造によって健康と豊かな食生活を実現することを本気で追いかけてきた。確かにこれは生き生き働くための必要条件かもしれないが、十分ではないようなそんなモヤモヤだった。

 そして最近思い至ったことがある。それは「信頼にあふれた会社」こそもう一つの重要なテーマではないか、と。信頼できる素晴らしい仲間と、社会のお役にたつための高い志のために働くこと、こそが生き甲斐につながると確信した。だからこそ経営者の私の仕事は「信頼あふれる会社を作ること」。そういう文化の創造こそ私の最大の役目であろう。そういう社員が集まり、高い志の下で協力し合えれば、間違いなく業績も良い会社になるであろう。私の仕事は「信頼あふれる会社を作ること」。さて、これはどうやって作るのだろうか?さあ、ここからが勝負だ。

今期への思い

 今日から新年度が始まる。毎年「今期こそ」という思いはあるが、それでも今年の「今期こそ!」という思いは格別な気がする。この3月末に中央市・旧パイオニアの大きな工場を取得したことは、はくばくにとって重大な決断である。これを絶対に成功に結び付けねばならない。大麦、雑穀の感動的価値を創造し、いつでも、どこでも食べてもらえる世界を実現していくことがその大前提である。ここに全社員の力を結集したい。大麦、雑穀をもっと沢山、喜んで食べていただくことで、本気で日本全国の人々の健康に貢献したい。

 この投資を市場創造によって成功に結び付け、これまで言ってきた「日本のはくばく」への階段を着実に上れるか。また管理面から言っても「日本のはくばく」として誇れる会社になれるのか。今期は本当に重要な年になると感じている。それを実現できるかどうかは、間違いなく一日一日の社員一人一人の活動によるものだ。小さな一歩かもしれないが、ぶれずに、こつこつと、信頼できる仲間と志に向かって積み上げていくことが、1年経ったときに新たなステージに上っていることになるのだと思う。

 私は今、当社が変化していることを感じている。変化には、戸惑い、不安、疑心暗鬼もあるだろうが、ここは腹を括っていくこととする。我々が目指している「穀物の感動的価値の創造によって、人々の健康と豊かな食生活を実現すること」に1点の曇りもない。この志に向かって前進あるのみ。我々は日本のはくばくになる!

カルビー 松本会長

 先週の金曜日、オール日本スーパーマーケット協会・AJSの総会でカルビー 松本会長のお話を伺う機会を得ました。私は以前から松本会長にお話を伺いたいと思っておりましたので、本当に楽しみにしていました。そして内容はその期待をはるかに上回るものでした。すごい!の連続でした。その感動が薄れぬうちにこのブログで復習しておこうと思いまして。

 まず題名は「Change or Die」 でした。要するに変化するか!さもなくば死か!という過激なものです。松本会長の雰囲気は飄々としており、話し口も非常に優しいのですが、内容は激しいです。歯に衣着せぬという形容がピッタリでした。でもすごい実績を残しているだけにその言葉には説得力があります。

 21世紀は消費者主権である、ということを強調されていました。これは要するに「売価ー利益=コスト」ということです。売価がまずある、ということを前提に全てを組み立てる、ということは当社では全くできていません。ここから「ヤバイ!」という感じでした。経営はシンプルに!まずは 世の為、人の為 そして次は儲けよ!ということ。この利益に対して明確な信念を一貫してお話ししていました。ここも自分とは違うな、と。

 経営者は仕組みを変えよ!と仰って仕組みについて具体的に教えてくださいました。まずは仕事の棚卸。すぐにやめたほうが良い仕事をまずすぐにやめさせること、とは目からうろこでした!現場に出る。日本の営業の常識は世界の非常識。身分制度、稟議書、諸手当、日当は不要。分権化→人事権、考課。結果主義。投資なのか、経費なのか?。人件費は投資。一人当たり人件費が高いのは誇りとせよ。多様化、女性の活用。などなど次々に刺激的な話しが飛び出しました。

 また松本さんの価値観も披露してくださいました。
1.約束と結果責任 (Contract & Accountability)
2.人事評価はFair,Simple,Digital,Contractual
3.企業風土は 〇厳しくて温かい会社 ×甘くて冷たい会社
4.現状維持即脱落
5.正しいことを正しく(これは良いなあ、と思いました)
6.No Meeting, No Memo (会議も資料も要らない) 
7.One Dollar,Out(会社の金を$1私用に使えばアウト!)
8.全てのコストは顧客が負担していることを意識せよ
9.報告の原則
  1)トラブルはすぐに 叱るな、まず褒めよ
  2)悪いことから報告せよ
  3)ウソはつくな
10.簡素化、透明化、分権化

次から次に繰り出される単語、話しは非常に刺激的で興奮に満ちた時間でした。自分の実力で成果を残してきた方らしい、厳しくも筋の通った話しに自分の甘さを思い知らされる感じでした。

ちょっと長くなりましたが、折角良いお話を聞いたので多くの方にできる限り伝えようと思った結果ですのでお許しください。さすが実績を残す方は違う、ということをしみじみ感じた講演でした。「聞いただけでは駄目ですよ。勉強になった、で終らせては。実行が大事です。」と言う言葉が重く残りました。

チームで戦う強さ

 このところのオリンピックの観戦でいろいろと刺激を受けています。やはり4年に一度の世界のトップレベルの選手の本当に真剣な戦いは、様々な感動を与えてくれます。人間の可能性に驚かされることもしばしばです。

 さて今回はチームが本当に一丸となって戦うことで、個人種目においてもその成果は変わってくるのだ、と言うことを実感したというお話です。今日、男子、女子の100m×4メドレーリレーで競泳は幕を閉じました。この種目においても男子 銀メダル、女子 銅メダルという正に有終の美を飾った競泳陣。この好成績の背景に本当の意味でチームで戦った強さがあったように感じました。男子リレーメンバーのインタビューにおいて、それぞれファーストネームやニックネームで呼び合い、それぞれを本当に信頼し、尊敬しているように思いました。リーダーもそれを自覚し、チームとして戦うことを意識してやっていたようです。女子チームも見事なチームワークだったと思います。

 まだベスト4に進んだ段階の男子女子のサッカーも見事なチームでの戦いを見せてくれています。今朝の新聞によると、やはり男子チームはある時点である出来事で「闘う組織」に変わり、控えの選手も肩を組んで国歌を歌っているそうです。もちろんなでしこジャパンはワールドカップのとき以上にチームワークが良いように感じます。

 一方で柔道は残念な結果に終ってしまいましたが、その一人の選手のインタビューが印象的でした。それは「〇〇級の選手、〇〇級の選手の分もがんばろうと思った。」というコメントです。ファーストネームどころか、苗字さえ言わないこのコメントに非常に違和感を感じました。確かに柔道は個人競技かもしれませんが、きっとチームとしての一体感が無かったのでは?と勘繰ってしまいました。競泳はいつも一緒に練習しているから・・・というのはいい訳であり、良い成果を上げるためにチーム力が必要であればそのために時間を割いて、それを醸成するのが勝つための手段でしょう。

 男子卓球団体の準々決勝の場面でもやや違和感がありました。余りにその他の2選手、監督の表情が硬く、2勝2敗の最後の決戦を託された高校生が萎縮してしまったようにも感じました。なぜもっと盛り上げてやらないのかな、と感じてしまいました。

 おそらく柔道も卓球も本当はそんなことはない、と言うことかもしれません。内部事情を知らない者ですから。しかし少なくとも成果を上げた競技ではやはりチーム一丸の力は間違いなくあった、と実感しています。「あいつの為に!」「チームの為に!」という自分を超えた部分でがんばれること、「皆が応援してくれるから!」という心の支え、そういうものが、自分の実力を最大限に引き出してくれるのかも知れません。

 組織が一丸となることは小学生の頃から言われていることですが、現実はなかなか実現できていないのでしょう。大人になると尚更なのかもしれません。しかしやっぱり組織が一丸になると言うことは大事なことなんだ、ということを改めて学ばせてもらいました。

清宮監督、講演-「プライドを持った組織」に!

 ちょっと前の話になって恐縮ですが、先月5月15日に当社のお得意先様の会である「全国はくばく会」を広島で開催しました。今年の講演はジュビロ磐田・ヤマハラグビー部監督の清宮さんにお願いしました。清宮さんとは、私の中学時代の友人が早稲田ラグビー部で清宮さんと親友になった関係で5年ほど前から親しくさせてもらっています。私は以前から清宮さんとお話をするたびに、前例にとらわれずに自分の責任に対して大きな成果をあげる力に感心しておりまして、是非そのことについてじっくりお話を聞いて見たいと思っていました。そこで今回は「勝てる組織つくり」という演題を私からお願いしての講演となりました。

 期待に違わず、非常に感動的な話が多い講演でした。私も思わず涙が何度もこみ上げ、涙をこっそり拭きながら聴いていました。基本的にはラグビーにまつわる熱い男達の物語であり、ラグビーをやっていた者として「やっぱりラグビーというスポーツは良いものだなあ」と心から思いました。一つ紹介をすると(私が書くとちっとも感動が伝わらないのが残念ですが・・・)、ある早稲田の選手が試合の前半で膝の靭帯を断裂したのにも関わらず、この試合に後半出させてくれ、と涙ながらに訴えたというエピソードがありました。私も膝の靭帯を損傷(断裂の一歩手前)したことがあるのですが、一瞬骨が折れたかというボキっていう音がするんです。もちろん痛くてプレーなんてとてもできる状態ではない。しかしその状態でもチームの為に(これがポイント!)、試合に出させてくれ、と真剣に訴える、それだけのことを言わせるチームに恐ろしささえ感じました。

 この話もそうなのですが早稲田大学ラグビー部には高いプライドがある、と感じました。この日の演題は「勝てる組織つくり」ということにさせてもらったのですが、その答えとして「高いプライドを持った組織にすること」だと私は理解しました。清宮さんが監督に就任したときに、さすがの早稲田ラグビー部もそのプライドを失った状態だったそうです。就職活動で会った2軍の選手が部に対して何もリスペクトしていなくて不満ばかり言っていた、とのことです。そしてこの状態が何よりも問題だ、と感じたそうです。それを変えるために、何をやっていったか?という話をじっくり聞かせてもらいました。

 そういった組織にするためには、まず清宮さん自身が「本気を示すこと」を実践したのです。選手が監督就任を拒否している、と聞いて最初のミーティングには何十時間かけて前年の試合を分析して、ここまでやってお前達と付き合おうとしている、という本気モードのインパクトをガツンと与えたそうです。そして「他にないものを身に付けさせる」という話もありました。このときはひたすら走り、絶対に走り負けないチームをつくったそうです。清宮さんの基本として激しい練習こそが試合でも生きる、という考え方があるな、と思いました。

 そしてもう一うプライドを持った組織にするためには「言葉の力が重要」と仰いました。一例はチームのスローガンつくり。これもすごい時間と情熱をかけて作るのです。有名となった「ULTIMATE CRUSH(究極の破壊)」はロンドンにいた早稲田OBの奥外交官(イランにて殉職)にも最大限協力してもらって作った話を披露してくれました。そしてこの言葉「ULTIMATE CRUSH」を誰かが練習中でも叫べば、そこに込められた思いが皆に一瞬にして伝わり、プレーが格段に違ってくると。それが組織のプライドを共有した仲間であり、そのパフォーマンスを高める仕組みなのだ、と仰いました。なるほど、たかがスローガンではないのだな、と。本気でつくりあげた魂のこもったスローガンには大きな力があり、組織を動かしていくのだ、ということを教えてもらいました。私はこれまでそんな言葉を社内で発信してこなかったな、と大いに反省しました。言葉は魂を持つ、ということでしょう。

 プライドを持つ組織を作ること。今のはくばくにもこれが非常に重要なテーマになりました。高い志、目標に本気で努力し、挑戦する組織。「こいつの為に!」と体を張れる組織。絶対に約束したことは達成する組織。強い使命感と責任感を持った組織。そういう組織に生まれ変わるために私ももう一度経営者としての自分を変えて行きます。

 
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<おまけ>
翌日は同じ組でゴルフをさせてもらって、広島駅前での一枚です。ゴルフは昔は下手だったのに(失礼!)、今回は別人のようでびっくり!それもそのはず、サントリーの監督を辞めてからの1年間充電期間に、早稲田の仲間であるロッテの小宮山投手とか相撲部OBでゴルフ研修生とかと一緒にみっちりプレーしたそうです。飛距離は軽く280ヤード。ティーショットを狙っていく方向が私とは全く違うんです。一番勉強になったのはパターでのふてぶてしさ。勝負師の顔になって、沈着にカップを狙って沈めていくんですねえ。そうか、このくらい堂々と落ち着いて、自分の世界で集中してやればいいんだ、とこちらも大変勉強になった次第。お陰さまで次のラウンドでは私もパター、うまくいきましたよ!

なでしこジャパン・佐々木監督

 昨日、山梨NBCの例会でなでしこジャパン・佐々木監督の講演を聞くことが出来ました。いよいよ7月末からロンドンオリンピックと言う非常に重要な時期でしたが、ヴァンフォーレ甲府・佐久間GMとの昔からのご縁で本当に忙しい中で山梨まで来ていただきました。そのこと自体に感謝していたのですが、1時間半に亘る講演で経営につながる貴重なお話をうかがうことが出来てその感謝の気持ちはさらに膨らんでしまいました。

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 まず目標を明確に設定せよ、というお話でした。北京オリンピックの時はベスト4を目標にしていたら、結果としてはその通りになった、と言うことです。今回のワールドカップは明確に優勝を目標にしていたそうです。そうすることによってそれを達成するための具体的な戦略、スケジュールが生まれる、ということでした。そのプロセスがまた参考になりました。まず最初はコーチ陣が言うとおりにさせる内容と選手の自主性を尊重する部分を4:1にしたそうです。それをその1年半後には2:3。そして最終的には選手4、コーチ陣1という比率にしたと。これは最近私が考えていることと非常に重なる部分があり、「やっぱり、そうか!」という気持ちになりました。

 団結力という意味も通り一遍ではなく、具体的な対策を持って実行していました。コーチ陣、スタッフに全てを伝える努力をしたそうです。その中から選手にも監督の考えが伝わり、逆に監督にもスタッフから選手の思いが伝わる効果があったそうです。私は果たしてどこまで役員に私の考えを伝えているのだろう、と反省してしまいました。ここが私の今の経営の限界となっているのではないか、と気付きました。

 またなでしこビジョンと言うものを明確に設定していました。まず「世界のなでしこになる」というもの。これに基づいてなでしこらしさ=「ひたむきさ」「芯が強い」「明るい」「礼儀正しい」ということも決めているそうです。一つのエピソードを聞かせてくれましたが、決勝のアメリカ戦の最後の最後、一発退場の反則を宣告された選手が何も文句を言わずに退場したことを披露してくれました。このとき少しでも抗議して時間を稼ぐことも出来たそうですが、それをせずに潔く退場したことを「礼儀正さ」が浸透していた証拠だと話されていました。FIFAのフェアプレー大賞という大変名誉な賞をもらった理由もこの辺りにありそうです。
 
 圧巻は指導者として肝に銘じている11項目です。責任、情熱、誠実さ、忍耐、論理的分析思考、知識、適応能力、勇気、謙虚、パーソナリティー、そして最後の一つがコミュニケーションということでした。合宿中もこれを壁に貼って、その日の練習、試合後にこれを見て反省しているそうです。一つ一つそれぞれ重要な言葉でしたが、特に最後にあげたコミュニケーション・問答の質というのが特に印象に残りました。問答の質とは単に「疲れているけど、大丈夫か?」「はい、ちょっと疲れていますががんばります」と言った声掛け程度の表面上の会話では駄目だ、ということでした。つまりこういう場面では「疲れていそうだけれど、何かあったのか?」と聞くそうです。そうすれば選手は「実は・・・」という風に本音を話し出す。それに対応していくことが問答の質なのだ、と仰っていました。うーむ深い・・・。私は「おい、元気か?」というような声を掛けている自分に満足していました。やはり違う、と痛感しました。

 そして一番心に残ったのは伸びる選手はリスペクト(大切に思う)の心をしっかり持っている選手だ、と言っていたことです。自分が、自分が、という選手はちょっと挫折するとポキッと折れてしまうそうです。しかし「これまで私がサッカーが出来たのは両親、コーチ、そして本当に様々な方のお陰だ」という感謝の気持ちを持っている選手は滅多にへこたれない、と。果たして自分はどれだけそういう気持ちを持って日々過ごしているのだろうか、と反省してしまいました。私の今の経営スタイルそのものがそういうことの裏返しになっているのでは?と考えさせられました。

 冗談を飛ばしながら笑いをとりながらも、実は本質的なことをしっかり押さえてマネジメントしている姿に心から敬意を表します。もうすぐロンドンオリンピックです。是非今回もなでしこジャパンらしさを発揮し、日本に、世界に感動を与えて欲しいと思っています。そして絶対に金メダルを取って欲しいと願っています。佐々木監督のこれからのご活躍を心より祈念いたしております!今回は本当にありがとうございました。

沖縄製粉さん

 おととい、製粉企業の研修会で沖縄製粉さんに行って来ました。実は行って見るまではこれまでの接点もなくどんな会社なのか、イメージがつきにくかったのです。沖縄では小麦は採れないし、けれども小麦粉製品は結構いっぱいある。アメリカとの関係はどうなのだろう?もしかしたら実はアメリカ資本だったとか?なんて妄想を膨らませて伺ったのですが・・・。

 一番印象に残ったのはこの会社が皆真剣に「沖縄の食文化を守り、発展させていく」ということに一生懸命である、ということです。確かに沖縄は九州からも遠く離れていて独特な食文化を形成していることを改めて認識しました。小麦粉の関係としては、一番有名なのは沖縄ソバでしょう。そのほかにもサーターアンダギーや、ちんすこうやいろいろな独特の小麦粉から作ったお菓子があります。実は沖縄では小麦は収穫されないため、小麦を使った食文化は基本的には王族のものであり庶民には高嶺の花だったようです。それを戦後の食糧供給の為にこの沖縄製粉が設立され、一気にこの独特な食文化が発展していったようです。

 そういう歴史的な背景もあって、この会社には沖縄の食文化を守ることに当たり前に一生懸命取り組んでいます。例えば、子供向けの沖縄ソバの手打ち講習会なども感心しました。また見学時には沖縄ソバを紹介する自社製作のDVDも拝見しました。当社で言うならば「ほうとうの手打ち講習会」「ほうとうの紹介DVD」となるのでしょうが、恥ずかしながらやっておりません・・・・。特に沖縄ソバに対する取り組みは熱心さを感じました。140万人の県民なのですが、何と1日に約20万食の沖縄ソバが食べられる、と仰っていましたから7人に一人は食べる計算になるんですよね。これはすごすぎる!でもそういう文化をこれまで地道に育ててきた、ということでしょう。讃岐のうどんに匹敵する日常生活への浸透ぶりだと感心しました。

 また沖縄製粉さんは元来の小麦製粉から様々な事業を展開されていました。麩の製造、販売。惣菜の製造、販売。食品の卸業。パン、米飯、乾麺の製造、販売。水や今流行のウコンまで作っていました。この沖縄という市場で事業を継続させるための執念、といったものも感じました。言うは易しですが、惣菜の製造というのは我々ドライ・常温流通の食品を作っている企業にとっては衛生管理などの文化が全く違うので、私も二の足を踏んでいるのですが既にやっていることに驚きました。
 
 沖縄という独特の地で、製粉業をベースに志し高く「沖縄と小麦の食文化にこだわっている」沖縄製粉さんに心より敬意を表します。お土産にいただいた「沖縄の食文化」という中身の充実した本を55周年事業で作られた、というのがいかにもこの会社らしいな、と思いました。本気で地元の食文化を大事にしている姿勢に強い刺激を受けてきました。はくばくも山梨という地で、もっと地元の食文化に対して真剣に向き合ってこれを守り発展させていくことに貢献しなければ、と思いながら帰ってきたところです。さて、どこから手を付けていくか、実行に移して行きたいと思っています。

服従の誇り

 このブログの更新を怠っておりまして、誠に申し訳ありませんでした。実は恥ずかしながら今年初めてのブログとなります。3月4日のヴァンフォーレ甲府の開幕戦もいよいよ近づいてきました。このところの山日新聞の記事を読んでいると、今年はやってくれそうな期待でワクワクしております。明日はキックオフ・パーティーですね!

 さて今回は経営について書かせてもらいます。それは「服従の誇り」ということについてです。最近、私は如何に当社に営業力を上げていくか、ということに大きな問題意識を持っております。そのためにある方に勧められた藤本篤志さんの著書を何冊か読んでいますが、現在は「社畜のススメ」という本を読んでいます。そこで気付かされることがありました。

 それはまずは「言われたとおりのことをキチンとやることの大切さ」です。藤本さんは一貫して、社会人として実力をつけるにはまずは「個性」なんてことを言わないで、世阿弥の言うところの守、破、離の「守」という部分をしっかりやれ、と説いています。ここでその一文を引用します。

 自衛隊には1961年に制定された「自衛官の心がまえ」というものがあり、その中の「規律の厳守」という4番目の条項には、こうあります。
 (1)規律を部隊の生命とし、法令の遵守と命令に対する服従は、誠実厳正に行う。
 (2)命令を適切にするとともに、自覚に基づく積極的な服従の習性を育成する。
 これが有名な自衛隊の「服従の誇り」といわれるものです。つまり組織の歯車であることの誇り、といえます。  (引用終わり)

 この後も著者は真の規律は命令が常に適切であることを必要とし、受令者が自覚自律して積極的に服従する気風をつくりあげねばならない、としています。私はこの文章を読んでハッとしました。それは「命令することに躊躇していた自分です。」経営者として、これは覚悟が足りなかったのではないかと反省しました。
 
 命令する、というのは勇気が要ります。部下からも全幅の信頼を得ていなければ、反発もあるでしょうし、面従腹背もあるでしょう。「自分の考えでやってごらん!」なんていうのが物分りの良い上司に見える、というのは筆者が懸念している昨今の風潮でもあります。しかし組織として成果をあげるのが経営者の責任とするならば、本来はまず「適切な命令」を出すことに全力を上げるべきであり、それをさらに積極的に従っていく「服従の誇り」といった文化を持つ組織を作っていくことなのでしょう。

 もう一つ気付いたのは、当社の営業が「言われたことを忠実に実行する」ということに甘い組織ではないか、ということです。命令に対して勝手に自分で取捨選択して、自分たちなりにそれを消化してしまう緩さがあるように思います。だからやる、といったことも中途半端で終ってしまい、進化していかないもどかしさを感じています。PDCAが回らない、という表現も出来ると思います。

 我々は今年反転攻勢を仕掛けようとしています。そのときに「服従の誇り」といった文化を持った強靭な営業部隊を作って、攻め込みたいと思います。やはり苦しくてもやりきった時に人は大きな喜び、達成感を得るのでしょう。そしてそれが人間としての成長、企業としての成長に繋がるのだと信じています。今年の当社のスローガンは「仕掛け、突破、成長」です。そのベースとしてこういう「命令したことはやりきる組織」というものがあると考え、今年はそれを実践していく覚悟を決めました。今年は「やるといったらやる」という組織を作って行きます。

竹中平蔵さん

 昨日、社外取締役ネットワークという組織が主宰した勉強会に出席し、竹中平蔵さんのパネルディスカッションを聞いてきました。もう一人のパネリストは峰崎直樹さんという民主党の代議士で今回の税と社会保障の一体改革を取りまとめに中心的な役割を果たした方でした。

 

 とにかく竹中さんの話す内容は論旨が明快で非常にわかりやすかった。切れ味が抜群、という感じでした。一方の峰崎さんが旧社会党、労働組合のご出身ということもあって?、福祉強化→そのための分配原資確保→増税というお話が中心になるのに比較して、竹中さんは一貫して規制緩和→健全な競争→経済成長というお話で、この対比も面白かったです。竹中さんがこの日は質問する側に回って、完全な優勢勝ちでした。私も税収を増やすためにはやはりまずは経済が元気になることが大事なんだ、ということを再認識をした次第です。

 

 そこでさらに私が強く感じたのは我々経済人はやっぱりイノベーションを起こして、新たな需要を生み出し経済を成長することによって国にも貢献するのだ、ということです。この大震災という国難もあり、そこに自分として出来る最大の貢献はやはり当社としてイノベーションを起こすことなのだ、ということを認識させてもらいました。確かにイノベーションを起こすことは簡単ではないけれども、志向しなければ始まらない、と思います。イノベーションとは決して発明ではなく、お客様の満たされていないニーズに対してこれまでなかった方法で応えることだと思っています。さてそれでは食・穀物の分野でその満たされていないニーズとは?それをまず必死で考えていくことにします。

 

 しかしこの2時間のお話を聞いて、もう一度この方に日本の経済運営をお願いしたい、と思ったのはどうやら私だけではなかったようです。最後の拍手の大きさ、いつまでもやまない長さがそれを物語っていました。ただし竹中さんはこうも仰いました。「今の日本国民はまだ本当に困っていないのではないでしょうか?それさえ変われば政治も変わるし、日本も変わる。」と。小泉元首相が最近会ったときにそう言っていたそうです。確かにまだ日本人は本気でこの国を何とかする、ということになっていないのでしょうか?今のこの情けない政治の状態を結局国民が許しているのですから・・・・。

ひたすらお客様に喜んでいただく

 当社の使命は「穀物(基本食)の感動的価値の創造である」、といろんな場面で申し上げています。でもなかなか感動的価値というものがピンとこない、というのも事実でしょう。だからもっとわかりやすく、こういう風に表現してみたいと思います。「お客様に感動してもらえるくらい喜んでもらうこと」この方がわかりやすいですかね?

 

 最近、スーパー成城石井の大久保社長のお話を伺う機会がありました。このところスーパーさんはお客様の低価格志向に各社とも苦しみ、その対応を迫られています。しかし大久保社長は「ひたすらお客さまに喜んでいただくことを目指している!」とはっきりとおっしゃいました。極端な話、お客様が本当に望んでいるものがお店になかった場合、その他の商品を売り込んではいけないのだ、ともおっしゃっていました。むしろ「ああ、このお店の店員は本当に親切だ。また来たい。」と思っていただきファンを増やすことこそが大切なのだから、おかしな売り上げを追いかけさせないとも。

 

 このお話を聞いて、心から共感しました。こういう低価格が叫ばれる時代だからこそ、ひたすらお客様に喜んでいただくことを目指している姿勢こそ、本物だと思いました。これを逆に言い換えれば、ひたすら価値を創造することこそが、この時代に求められているのだと確信しました。私も社内でこういう低価格が要求されるときこそ、がんばって価値で勝負しようと言っておりましたが、「やっぱりそうなんだな」、と後押しをしてもらったような気がします。価格は価値と必ずセットであり、単純に価格だけの比較はありえない、と言うことだと思っています。そして価値とは、品質と言うことだけではなく、商品トータルとしてお客様にどのように思っていただけるか、と言うことだと思っています。

 

 今朝、妻からこんな話を聞きました。妻の友達がそのまた東京の友達に当社の十六穀ご飯をお分けしたところ、それがすごくおいしいんでスーパーにわざわざ買いに行って食べ続けている、と。また初釜うどん、といううどんもすごくおいしいんでお米屋さんで発見したら大喜びで買い続けていると。私の知り合いの方からも最近「初釜うどんを食べて感動した!」とわざわざメールを送ってきてくれました。こういう喜びに不況、節約は関係ないですよね。これがとてつもない高額商品であれば別ですが、食べ物の世界ですから知れています。こういうお客様に喜んでいただくことを社員全員が追いかけること、これがこの不況を乗り切る絶対の方向性だと思いました。

 

 例えば商品で喜んでいただく、ということはこういうことでイメージしやすいでしょうが、社員の対応、一人ひとりの行動がそれぞれのお客様に喜んでいただくことを本気で目指す、と言うことだと思います。誠意を尽くして、お客様の立場に立って考え、喜んでいただけるように行動すること、この積み重ねがこの不況期の勝負の分かれ目だと覚悟を決めて、これからもやっていこうと思います。我々はひたすらお客様に喜んでいただくことを目指す!改めて宣言します。

人間尊重の経営

 先日から、当社の経営指導をしていただいている鈴村先生からお借りしている、「NPS百話」という本を読んでいます。その本の著者は鈴村先生のお父様であり、いわゆるトヨタ生産方式を実際に確立されたとされる鈴村喜久男さんなのですが、そのお父さんが立ち上げたNPS研究会(New Production System研究会)のさまざまな機会にお話しされた話をまとめたものです。(残念ながら非売品です)NPS研究会はいわゆるトヨタ生産方式を世に広めるために作られた組織だと理解しています。しかしそのこの本の内容は、トヨタ方式云々を超えた、経営の本質について書かれた本だと感銘を受けながらじっくり読んでいるところです。

 

 鈴村氏は非常にユーモアもあった方のようで、さまざまなお話はたとえ話を使った面白い話として書かれています。たとえば「競馬必勝法」というお話があります。100%当たる馬券を買う方法がある、それは何か?という話です。答えは「馬がゴールに入ってから買えばよい」ということなのですが、この面白さはわかりますか?実際にはゴールに入ってから馬券は買えないけれども、経営で言えばモノが実際に出荷されてから作れば、何がいくつ売れるかという予想を当てようとする努力は要らないし、不必要な在庫もたまらないよ、という比喩なのです。これがいわゆる後引き生産方式の考え方をうまくあらわしているんです。

 

 うまく当て字を作るのも上手です。最近、技術が大事だ!、というけれども本当に技術がわかっているのか?良い機械を買えば技術が高まると思って上司を説得する「欺(あざむく)術屋」。機械メーカーの話をそのまま鵜呑みにして説明をする「技述(のべる)屋」。良い機械を入れたは良いが、使いこなせずチョコチョコとまってしまう「戯(たわむれ)術屋」。そんな偽技術者ばかりではないか、とおっしゃっています。耳の痛い、痛烈な批判をさらりとしています。 

 

 その中でも私がもっとも感銘を受けたのが、「人間尊重」というお話でした。世の中には実に多くの会社が「人間尊重の経営」というものを掲げて経営されています。しかし何をもって人間尊重というのか、このあたりの突込みが足りないように思っています。鈴村氏は「人間にそれぞれ与えられたかけがえのない時間。たった80年そこそこの時間の中で、それを無駄に使わせることこそ、人間尊重をしていないことになる」とおっしゃっています。つまり例えば、工場の人々が一生懸命作った製品が見込み違いで不良在庫になり、最後に廃棄されることになった場合。これはその工場の人の貴重な人生の時間を無駄にしたことになる。だからこういう在庫は〇恥というマークを貼ったといいます。

 

 人間尊重とは、一人ひとりの「時間を大切にしてやる」ということであり、「無駄な時」を費やさせない「周りの心配り」、何よりもその人の仕事の結果が「世のため人のためになるように」「作った物がチャンと生きるように」してあげることだと私は信じているし、そのために私は今の仕事を選んだ。(原文のまま)-という考えに非常に共鳴しました。そしてその責任は作らせた側、つまり経営者側にある、ということなのです。限られた人生の一コマを無駄に費やさせたということは、その人の生き様を冒涜しているに他ならず、かけがえのない時間を「収奪している」といっても過言ではないと思う、とおっしゃってもいます。他人の時間を収奪する、なんて考えたことはなかったのですが、その通りだ、と思いました。

 

 私も人間を尊重したいと思ってこれまで経営をしてきました。そして今回、この鈴村氏の著書に出会って、「そういうことか!」と目からうろこが落ちた思いです。最近当社でも「ええー、そんなレベルの低い仕事が行われていたの?」というようなことが判明しました。以前であればまず怒りがこみ上げたと思うのですが、今回はそういう惰性の仕事を毎日させていたことを申し訳なく思いました。きっとその社員たちは毎日つまらないと思う仕事を、ただ単にこなしていただけだと思うのです。限られた人生の時間をより有意義なものにするために、経営者としてそれを導かねばならないと思ったのです。また例えそれが厳しい仕事であっても、より社会に役に立つためならば、またその社員の成長につながることならば、それはその人の人生に貢献できる仕事だと思うのです。

 

 社員が費やした時間がより社会に役に立つように、より世の中から感謝されるような、そしてその社員自身の成長につながるようなそういう仕事をしていってもらうために、私はこれから経営をしていきたいと思っています。

甘えを捨てる!

 このところいろいろな経営者の方に触れる機会がありました。まず先週末には宮崎・都城で国産原料にこだわりらっきょうを作っている「霧島食品工業」の谷口社長さんにお会いしました。一番すごいと思ったのは、20年かけて契約農家さんと良質原料の取得のためにコツコツと努力し、農業についても熟知されていたこと。畑の中に入り、実際にらっきょうを抜き取って土についても大いに語ってくれました。誰かさんがオーストラリアに農場を買ったことで、自分は川上に一歩近づいた、なんて呑気なことを思っているのと大違いです。本当に良い原料を手に入れるとは、こういうことなのだ、と教えていただきました。まだまだ自分は甘い!

 そして一昨日は北海道で夕張市の市長・藤倉肇さんのお話を伺うことができました。財政破綻した夕張市を建て直していらっしゃる方はどんな方だろうと思って興味津々だったのですが、何と元々は横浜タイヤ系列企業の経営者の方で正に今も民間企業の社長さんでした。当選して市役所職員に話したことは①お客様(市民)を大切に、②利益を上げよう、③競争に勝とう、④すぐにやろうといった本当に民間企業の社長が話す内容でした。それにしても驚いたのは藤倉さんの明るさです。講演中にいきなり歌を歌われる方は初めてでした。市長の信念は「人生は役者」と言うもので、どんな役柄もその時に演じているのだ、というのです。

いろいろな経営観

 先日、全く別の業界の経営者とお話をしていて、「いろいろな経営観があるものだなあ」と思わざるを得ない経験をしました。その方もまだ30台半ばの若くて、しかも非常に真面目に自社の経営をしっかりしていらっしゃる3代目社長さんでした。この厳しい時代において業績も好調ということです。私とも境遇も良く似ているんですね。まず子供の頃から自分の親の会社を継ぐんだ、という気持ちで学生時代、社会人のキャリアを考え行動してきたこと。またオーナー家というものと会社では、会社を優先すべきだ、と考えている点。さらに社員がこの会社で働くことで少しでも幸せになって欲しい、と心から願っている点。

 こういうベーシックな考え方が一緒ゆえ、非常に話は盛り上がったんです。「そうですよね!」ということがたびたびありました。しかし問題は最後の部分なのです。これからどうするか、というお話においては全く逆の結論となってしまったのです。

橋本清彰さんを悼む

 14日夜、突然の訃報に胸が痛みました。大変御世話になっていた全農食品の元専務である橋本清彰さんが、胃ガンのため急逝した、との報でした。本当に驚きました。-というのも、8月20日には東京の事務所でお会いし、以前よりは痩せられてはいましたが、経営についてもいろいろと教えていただき、また自分の人脈からキーマンをご紹介いただいたり、本当に今までどおりだったからです。余りにも早い死にただただ呆然とするばかりでした。

 橋本さんは本当に若い経営者が大好きでした。私も含め、多くの若手経営者に惜しみない愛情を注いでいただき、それこそ親身になっていろいろと教えてくださいました。きっと自分自身が40歳前半の若い頃から経営者として経験を積み、それを何とか若い世代に生かしてもらいたい、と言う思いだったのでしょう。当社にも3度ほど来て頂き、直接指導もいただきました。

コープさっぽろ・大見理事長

 社長と言う仕事柄いろいろとすごい経営者にお会いさせていただけることは大変幸せなことだと思っていますが、その中でも「これはすごい!」と思う方に時々会います。今回ご紹介するコープさっぽろの大見理事長もそのお一人です。まだ知り合ってから3度ほどしかお会いしていないのですが、その都度新たな刺激を大いに与えてくれる方です。

 今回はある場所へ車でご一緒させていただいたので、行き帰りの車内で5時間くらい一緒にいましたが、その間本当に刺激を受けっぱなしでした。自社の経営戦略のお話、流通経営論のお話、今の流通業界の動向、社内のモチベーションアップのお話など、本当に多岐にわたるお話が全て「うーむ、なるほど・・・・」と思わずうなってしまうような深い、鋭い内容でした。だからあっと言う間の5時間でしたが、私も大見さんもヒートアップしすぎでこの後ぐったり、と言う感じでしたね。

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折角ご一緒したのでと、記念撮影の一枚。何だか私だけご満悦の様子?でも本当に有意義な時間だったのです。

ヴィロンの西川社長

 皆さん、渋谷と丸の内にあるプランスパンの有名なお店「ヴィロン」って知っていますか?パン好きの方にはとっても有名なお店です。今週の火曜日、そのヴィロンの西川社長に渋谷店でお会いすることができました。年齢もお互いに近く、生まれ育った境遇も似ていたためか、最初から盛り上がり、気が付くと4時間も経っていた・・・という久しぶりの経験をしました。本当に楽しかった、ということですね。

 さてその西川さん&ヴィロンさんの紹介です。西川さんは元々兵庫県加古川の大手パン屋さんの3代目として生まれて、大学卒業後すぐにその会社に戻られたそうです。しかし経営環境の変化からその会社の将来性に不安を感じ、何とかしなければ!ということで一念発起し「美味しいフランスパンで勝負するんだ!」とフランスへ旅立ったのだそうです。1ヶ月にわたってひたすらフランスパンを食べ続け、「これだ!」と思ったのが、ヴィロン社の小麦粉を使ったフランスパン・レトロドールだったという訳です。この日私も食べさせていただきましたが、実に甘い良い香りがして、しっとりもっちりとして、非常に甘みもあり、確かに私が知っていたフランスパンとは全く違う美味しさをもったパンでした。驚きの美味しさですよ!

財部誠一さん講演

  昨日、弊社のお得意先会である全国はくばく会の総会を宮崎県・シーガイアで開催しました。今回で第47回となるこの会は、創業社長が当時米穀卸さんを何とか組織化し、当社の商品を販売してもらいたい、という思いで作り、これまで脈々と続けてきた当社にとってとても大切な会です。第47回ということは47年間以上続けてきた、ということであり、その間いろいろな紆余曲折がありましたが、お得意先の協力、当社の先輩、今の社員の努力に対して本当にありがたいと思いました。

  今回は宮崎県開催ということで、宮崎米商さんのご尽力も合って、東国原知事にも大変忙しい中でご挨拶をいただくことができました。しかしキチンと米穀卸さん向けに宮崎の早場米の勉強をして、セールスをしていったのはさすがだと思いましたよ。一生懸命、ということがひしひしと伝わってきて、私は好感を持ちました。リーダーとして責任、気概というものを感じました。

 そしてその後今年の講演者として、テレビ朝日「サンデープロジェクト」でもお馴染みの財部誠一さんをお招きいたしました。1時間半の講演でしたが、私は実にいろいろなヒントをいただきました。

牛久保公平さん

 当社のトヨタ式の改善活動を指導してくださっている鈴村先生について、このブログでも何度か触れましたが、鈴村先生には本当にいろいろな素晴らしい方を紹介いただいております。
 その中のお一人に牛久保公平さんがいらっしゃいます。カーエアコンや自動販売機を作っている群馬県のサンデンさんの創業者一族で元取締役の方です。今は自らの志をもって、社外取締役ネットワークと言うNPOで活動されていらっしゃいます。この日本に本当の意味でのコーポレートガバナンスと言うものを定着させたい、と言う思いで頑張っていらっしゃいます。
 昨日は当社に初めてお越しいただき、工場を見学してもらったり、当社の役員さんたちとディスカッションしてもらったりしました。牛久保さんのキャリアとしては、電機関係の開発が長いため、全く業種が異なり、そういう観点から発せられる質問に我々はたじたじになってしまいました。

大麦畑にて

 昨日の日曜日から大麦食品推進協議会の総会のために、福井・芦原温泉に来ています。以前このブログで北陸の冬、天気が本当に変わりやすくしかも湿気が多いことを報告したと思うのですが、この時季の北陸は本当にさわやかなんですね。風がとても心地よく、今朝早起きして露天風呂に入ったときなど、最高でした。山梨とは似ているけれど、どこか違うんですよね。これが表現できれば小説家になれるのかなあ。

 昨日の総会では、池上会長を中心にまたまとまりの良い、しかも和やかな総会が無事終了しました。つくづく思うのですが、この協議会の取り組みは非常に真面目だなあ、と思います。サッポロビールさんも、事務局である全麦連さんも、そして我々精麦メーカーも大麦の素材の持つ素晴らしさを、科学的に証明して行き、それを生活者に地道に伝えていこう、という姿勢で一致していると思うのです。

 その分、どうもセンセーショナルではない、というか、大きな話題作りがもう一歩と言う感じもするのですが、それがこの協議会のスタイルであり、真面目に少しずつでも前進していくことでいつか大きな成長が来るのではないか、と期待しているところです。だから我々はなぜ大麦は体に良いのか、ということを各社が協力して追及していかねばなりませんね。それと同時にもっとおいしく、食べやすく、簡単な大麦食品を各社が基礎って作っていくことももちろん必要です。

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王さんとの貴重なご縁

 今年も中国・僕陽へ董事会出席のために、出張してきました。やっぱり僕陽は遠かったなあ。成田から北京へ入り、国内線に乗り継いで河南省の省都・鄭州に行き、そこから戻る形で車で2時間かけてようやく僕陽へ到着となります。今回も朝5時に自宅を出てから、僕陽のホテルに着いたのは日本時間で10時でした。移動時間が延べ17時間ですからね。移動に一日はたっぷりかかってしまうのが、僕陽です。これでも鄭州から高速道路が出来たから、助かっているんですよ。かつては夜は真っ暗になってしまう一般道で行き、道に迷って往生したことがあるんです。内陸の都市も間違いなくすごいスピードで変わっています。

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董事会の一こまです。ホワイトボードの前で社員に指導をしている王総経理。彼に感心する点の一つは、常に社員教育を意識していることです。彼は非常に業績にはシビアなのですが、それと同時に社員を育てることにも熱心でして、考え方や、具体的な知識を一生懸命教えます。これはお酒の入った食事の席でも続くから、本当に熱心だなあ、と思ってしまいます。

吉野家・安部社長

 安部社長はやっぱりすごい経営者でした。ある食品メーカーの経営者の集まりで、吉野家の安部社長のお話を聞くことが出来ました。以前から一度お話を伺いたいと思っておりましたので、念願がかなったことになります。この日はまず吉野家さんが新しく経営理念を作った、と言うお話から始まりました。50人で三日間の合宿をしたり、さまざまな議論を経てでた結論は「For the people」(全ては人のために)ということだそうです。

 この結論ももちろんさすがだと思いましたが、そこに至る過程で「自分たちの仕事は何の為か」ということを皆で真剣に突き詰めて行ったことがもっとすごいと思いました。そしてそれはこれからの組織の背骨となる、本当に働いている人が腑に落ちる、白けない内容にしたかった、という阿部社長の思いに心から共感しました。阿部社長はご存知の通り、アルバイトで入社され現場から社長になった方であり、現場の人の気持ち、モチベーションをいかに上げるか、と言うことに大変腐心されているように伺えました。そしてその根底に流れる考え方は、いかに白けないで、本気でその仕事に取り組んでもらえるか、ということを組織として実現しよう、としているのだと思いました。

アサヒビール・松井さん

 昨日は山梨県の政経懇話会という勉強会に参加して、アサヒビールの元専務であり、マーケティング部長としてアサヒスーパードライを立ち上げた立役者として夙に有名な松井康雄さんのお話を伺う機会を得ました。

 実は私が以前、住友商事に勤めていたときにちょうど松井さんがアサヒビールのマーケティング部長で辣腕を振るわれ、正にスーパードライで大躍進しており、私の隣の部署が酒類原料チームだったこともありお名前はその時から聞いておりました。その当時は私は平社員であり、お会いすることは叶わなかったのですが、当時の上司の話から「すごい人だ」と言う印象を持っておったのです。それ以来、約15年経ってお会いできる機会を得たことを密かに楽しみにしておりました。

柿安・赤塚社長

 今日は私が属するある勉強会で、柿安本店の赤塚社長のお話をたっぷり伺う機会をいただきました。私とほぼ同年代の社長ですが、やはり今注目の成長企業の社長はしっかりいろいろなことを考えていらっしゃっており、いろいろと刺激になるお話を聞くことができました。場所は日比谷シャンテB2の三尺三寸箸日比谷店でした。http://www.kakiyasuhonten.co.jp/

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 まずは家訓にも基づき「おいしい食材と高い技術へこだわる。するとおいしいものが提供できる」と言うお話でした。食の企業とすれば、これは実に当たり前のことです。しかしこの当たり前でシンプルなことを、愚直に本当に実行する企業が少ない、ということだな、と思いました。柿安さんは実際に農家までさかのぼって食材を調達し、セントラルキッチンではなく、職人さんたちの腕にこだわっていました。これは口で言うのは易しいですが、それぞれ大変なことでしょう。「経営とは本来やるべきことを、愚直にきっちりやる、ということなんだ。」とわが身を振り返って改めて感じました。

社長のお仕事

 折角年も改まったということなので、少し新年らしく真面目な文章を書いてみようと思いました。といってもスーパーも元旦から当たり前に営業しているし、年々正月気分というものが失われてきているような気がするのは私だけでしょうか・・・。それはさておき、本題。実は社内報の1月号でもちょっと触れたのですが、社長の仕事というのは、私は主に二つあると思っています。

 一つは企業として社会貢献でき、しかも勝てるフィールドを明確にして、武器を与えること。まずどんな場所で何を目指していくのか、これをはっきりとさせなければ始まらないと思っています。ただ頑張れ!、ではもちろん全く駄目ですし、そこで頑張れば勝てる、というフィールドで戦わねばただの消耗戦になってしまいますよね。当社は昨年4月に掲げた「The Kokumotsu Company」として、穀物の感動的価値を創造していくことが、社会に貢献する唯一の方法ですし、そこで頑張れば絶対に勝てる、と思っています。

勝沼醸造・有賀社長さん

 昨日の日曜日、両親、祖母、私の家族5人、弟の家族5人、合計13名で、ちょっとした県内バス旅行をしてきました。メインは勝沼醸造さん(http://www.katsunuma-winery.com/)の見学です。オーナーである有賀社長とは私も父も、県内の会合でよく知っている間柄でしたので、有賀社長のオーナーコースという説明コースを申し込んだのです。これが実に正解でした。有賀さんのワインにかける情熱について直接聞くことができ経営にも役立った上に、好きなワインの知識も増えました。その後の直営のレストラン「風」での食事、特に名物・ローストビーフは最高でしたよ。これについては後ほど・・・。

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 まずはワインのお話について。なんといっても原料、つまり葡萄が大事なのだ、ということ。改めて気づかされたのですがワインは水を加えたりしないんですよね。あっそうか、と思いました。穀物から作るお酒と違って、最初から水が含まれているんですよね。だからこそ原料の葡萄がどれだけワインに適したものであるかが、勝負なんだということです。しかしワインの原料という意味では山梨の葡萄作りはまだまだなのだということも知りました。その最大の問題点は糖度の低さであり、本来22度はなければ美味しいワインはできないのだそうですが、16度とかしかないのだそうです。これを如何に解決していくか、これが山梨のワイン作りの課題でもあり、特徴作りでもあるのだと感じました。

中国での会議Ⅱ

 今年3月初めに行った中国でしたが、今回また北京に行ってきました。パスポートを数えてみたら、これで延べ10回目の中国出張でした。中国での乾麺事業の合作相手であるCOFCOさんとの今後の事業展開について2日間、みっちりと議論してきました。いつも思うことなのですが、彼らの事業展開のスピード感覚は日本とは全く違います。簡単に言えば「作れば売れる」と素朴に信じている、と言う感じです。もちろんいろんなマーケティングの議論はあるのですが、ベースとなっている考え方が全く違う感じです。

 例えばこの2月に年間6000tの乾麺生産量が確保できるラインを新たに立ち上げたばかりなのですが、それをさらにもう1ライン、そして来年にはもう2ライン立ち上げよう、というのです。日本だったら、年間6000tの乾麺を新たに売る、ということは本当に難しい課題だと思うのですが、それを1年でやりきってさらに3年連続でこれをやっていこう、というのですから、中国市場の大きさ、そして消費行動の変化、またCOFCOのパワーに驚きです。

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山梨学院・上田監督

 今朝、このブログのアクセス状況を調べてみて、ちょっとびっくりしました。昨日はいつもの2倍くらいアクセスがあったものですから・・・。「そうか、十六穀ごはんのCMが関東地区で昨日から本格的に入ったからだな!」と思いました。それでこのブログも張り切って書こうと思って・・・と言うわけではないのですが、最近結構書きたいことが一杯あるので、いきなり更新ペースが上がっています。

 今日はお約束通り、山梨学院大学・陸上競技部 上田監督のお話をします。実は昨日、大学へ行って、監督に会って来ました。というのは、今度から山梨学院の駅伝選手の方々に雑穀や麦をたくさん食べてもらって、元気に活躍いただこうという商談?のためです。私としては県内のトップレベルのスポーツを応援することは、はくばくにとって大変重要な仕事だと、ヴァンフォーレ甲府さんに教えてもらったものですから・・・。正に今年の箱根駅伝で見事総合2位となった山梨学院の駅伝は、日本のトップチームです。

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中央が上田監督、左は箱根駅伝の優勝メンバーでもある飯島コーチです。そうそう、いきなり萩原智子選手(水泳のオリンピック選手・山梨では有名人!)が、お茶を持ってきてくれたのでびっくり!面白い感覚でした。

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後日、当社の十六穀ごはんをうれしそうに食べるモグス選手の画像が上田監督から送られてきましたのでアップしました。部員の評判も上々のようでうれしいです!

やる気の勝負

 当社では父が社長の時から毎月「社長目標」というものを設定し、社内報や社内に掲示しています。さて今月の当社の社長目標は・・・というと「やる気」です。またまたやってしまいました。体育会系の目標設定を・・・。あんまり気合だ!!っていうような精神論的な目標は避けねばならない、とは感じているのですがついつい、やってしまうんですよねえ。しかしそれでも最近やっぱり「やる気って大事なんだなあ」と思うことがありました。しかもそれはうれしいことだったので、それを書いてみたいと思います。

 食品業界ではこの時期、スーパーさんのこの夏の新商品の定番商談が真っ最中です。実は当社の新商品の中で、定番獲得が思いがけず(?)進んでいる商品があったのです。今日営業所長さんの会議があったのですが、その報告で正直驚くくらい定番が決まっていた新商品がありました。

歴戦の武将を失うこと

 昨日は当社の重要取引先である加藤産業さんの現役の専務でいらっしゃった羽入田武久さんの葬儀ならびに告別式に参列してきました。つい最近まで本当にお元気でしたので、その訃報を伺ったときには信じられない思いがしました。この年明けから東京に赴任され、正に営業の最前線でその采配を振るうことが期待されていた矢先の出来事であり、本当に残念なことです。

 お話によると40年以上加藤産業に勤められ、入社当時130億円だった売上を、今の5000億円を越える規模にする過程で常に営業の中心であったことを知りました。そのお人柄、能力、熱意は常に尊敬に値するものであり、加藤産業さんの大きな大きな柱であったことを改めて理解しました。ご家族を始め、関係の深い方々にとってそういう方を失う悲しみ、衝撃は計り知れないものだと拝察いたします。弔辞の中で加藤社長が述べられた「会社にあっては良き仲間であり、良き上司であり、家庭にあっては良き夫、良き父、そして何より良き男でした」という言葉、特に最後の良き男、というのに涙しました。本当に立派な方だったんだなあ、と素直に納得しました。心からご冥福をお祈りいたします。

団塊の世代がお米屋さんを救う?

 やっぱり先週、聞いた堺屋太一さんの講演について、どうしても書きたくなりました。その後「団塊の世代 『黄金の十年』が始まる」 (文藝春秋社)という著書もあわせて読ませてもらって、さらに理解が深まりもっと納得したものですから。そしてこのお話は是非、当社の大事なパートナーである米穀店の方々に伝えたいと思ったのです。(実は昨日の大阪での米穀店の集まりでも早速披露させてもらいましたが・・・)

 私なりに整理すると大きなポイントは、これまでも日本に大きな変化を与えてきた団塊の世代が、定年を迎えてからの10年で「自由な労働者」で、かつ「自分の満足に忠実な自由な消費者」に変身できるか、と言うことにあるように思いました。この変化が日本に革命的な変化をもたらすと。①官僚主導・業界協調、②日本式経営、③核家族、職縁社会という、戦後の日本を規定してきた、高度成長には非常に寄与したシステム(この強力なエンジンが団塊の世代だったようです)が立ち行かなくなっている今、これに替わるシステムを作るうえで彼らが活躍する、というのです。

 まず「自由な労働者」とは、帰属する組織は地域におきながら、年金を活用しながら自分の好きな仕事を好きな形態でする方です。生産人口が激減する、という心配が一般的ですが、70歳まで働ける社会を構築し、逆に元気で若い、知恵もある年金兼業型労働による低コストの労働力が生まれる、という今まで無かったことがおきると考えます。そして彼らの自分の生きがいに基づく自由な働きぶりに、60歳以下の労働者達も目覚めます。「もっと自分の好きなことを、やっていいんだ」と。そして、日本式経営の最たる特徴、終身雇用制がガラガラと崩れる、と言うシナリオです。その結果、真に生産性の高い産業に人々は集中し、産業構造が変化する、ということが予想されます。

朝倉千恵子先生

 私どもの会社にはいろんな先生にお世話になっているのですが、私はこういう先生にとても恵まれている、と心から思っています。公認会計士の剱持先生には当社の厳しい時期の経営改革にいろいろとご協力いただきましたし、トヨタ生産方式を指導いただいている鈴村先生には文字通り我々のモノ作りを激変していただきました。この他にも公認会計士の久保島先生、弁護士の岡島先生、本当にお世話になっております。

 さて今日はその中で紹介させていただくのは、当社の営業力強化や礼儀指導、さらには社員の意識改革に力を貸してくれている、朝倉千恵子先生です。時々私もチェックしているのが、朝倉先生の会社「新規開拓」のブログです。http://plaza.rakuten.co.jp/asakurachieko/

 朝倉先生は40台前半のとってもキレイな女性ですが、何しろ半端じゃないパワーを持った方です。そして周りを引き込んで、グイグイ引っ張っていってしまうんですね。私はイメージトレーニングの先駆者、ツキを科学する西田文郎先生(http://www.nishida-fumio.com/)のご縁で知り合ったのが2年前ですが、それから研修をしたり、お酒を飲みに行ったり、様々な刺激を受けています。(お酒ははっきり言って、すごく好きです。お互いに・・・)

早大ラグビー部・清宮監督

 先週の土曜日はラグビーの大学選手権の決勝戦がありました。ちょうど一人で家にいたので、今年はじっくりテレビ観戦できましたよ。5年連続の同一カード、早稲田大学 対 関東学院大ということでしたが、前評判どおり早稲田が王者の戦いぶりを見せて、圧勝しました。結構前半は早稲田もラインアウトも不安定で、チャンスでのペナルティーも多く、良くこういう流れだとズルズルと負ける方向へ行くものなのに、ジワジワと地力を発揮して、終わってみれば決勝戦という大舞台で41対5という点差をつけて勝てる、という力はすごいと感心しました。なるほど清宮監督が「史上最強のチーム」と試合前から豪語していただけのことはあったと思いました。

 実は私も大学時代ラグビーをやっていまして、当時早稲田のナンバー8(というポジション)だった清宮選手とも試合をしたことがあります。彼は私より一つ下の代の早稲田のキャプテンになるんです。確か高校ジャパンのキャプテンも務めていたり、当時からずば抜けた選手だった記憶はあります。しかし早稲田の監督になってからは、彼のリーダーとしての資質に改めて心から敬意を表しています。以前清宮監督が書いた「荒ぶる 復活」という本を読んだことがあるのですが、ここに、いかに低迷していた早稲田ラグビーを立て直したかが克明に書かれています。その発想、行動は正に経営そのものでした。

寿がきやの遠矢社長

 このところヴァンフォーレネタが続いたもので、この辺りで話題を変えて・・・と。

 いやあ、すごい人がいるものだと思いました。まさにその人生は痛快、お人柄は快男児という表現がぴったりの方が、名古屋にある寿がきやの遠矢康太郎社長(44)です。先日、名古屋まで押しかけてゴルフをさせてもらったのですが、本当にいろいろなことで刺激を受け、本当に勉強になりました。何がすごいって、ゴルフの腕前です・・・ではなくて(これも本当にすごいんですが。私が今まで一緒に回った中で一番うまかったです。)、そのお人柄とチャレンジする生き様ですね。

 まずお人柄でいえば、明るいんです。常に人をもてなす姿勢にあふれ、でも自信を持って自分を表現する。でも回りは全く嫌味ではなく、楽しんでしまえる雰囲気を作ってしまうんです。でも軽くはない、というのがミソですね。内には秘めた(?)芯がしっかり通っていて、人を惹きつけてしまうんですね。さわやか、快男児そのものです。

成果と実施すること

 先週の金曜日は第6回目の行財政改革委員会でした。今回は平成17年度の上期の行財政改革のプログラム進捗状況の評価が主な議題だったんですが、その中で強く思うことがあったので書かせてもらいます。この上期に動いている40近くある課題の県庁としての評価がすべて”A”だったので、最初から”本当にそうなの?”という印象を受けて、会議は始まりました。

 県庁の方の話を伺っていて段々わかってきたのは、「進捗状況・成果」という欄に書かれている内容に、3つの種類がある、ということです。まず一つ目は成果と言いながら、結局「何をしたか」という実施事項の列記に終わってしまっているものです。二つ目は成果は成果だけれども、そのレベルとして本当に”A”なのか、という内容のもの。そして三つ目は、成果として記述され、しかも内容としてもそれはなるほど”A”だ、という内容のものです。

小倉昌男さん

 人生の師を持つってことが大事だ、とある先生から教えられ、そうだろうなあと思っています。しかし正直言うと、まだこの方が人生の師だ!と心を決めた人はいないのが現状です。でも実は以前から狙っていた(失礼ですよね。)方がいたのですが、それがヤマト運輸の元社長であり、かの宅急便を世に送り出した小倉昌男さんです。残念なことに今年の6月30日に80才の生涯を閉じられました。ご冥福をお祈りするとともに、もう一度これを機会にその偉業を勉強しなおしたいと思いました。日経ビジネスによると、ヤマト運輸退職後は銀座に小さな事務所を設けて、いろいろな人とお会いしていたとか・・・・。それならば私も一度伺って直にお話をお聞きしたかった、と自分の行動力の無さを悔いた次第。

 その小倉さん自身が書かれた本が1999年に出版された『経営学』(日経BP社)なのですが、これをもう一度本棚から引っ張り出して、じっくり読み直しています。

高原会長

 以前からトヨタ方式の指導をいただいている鈴村先生のご紹介で、昨日はユニチャームの創業者のお一人であり(高原慶一郎会長の実弟)、現在はユニチャームペットケア会長の高原利雄さんにお会いしてきました。さすが創業者!、という自分の実体験に裏打ちされた適切な指摘はドキッとする場面が多々ありました。

 五反田の本社でお会いするのは2回目なのですが、今回は時間もたっぷりいただき、経営とは?、と言うお話を中心に途中から食事もご一緒しながら4時間以上もお話を聞くことができました。1961年創業から44年余りで、ユニチャームをあれだけの会社にし、さらにペットケアにも進出して東証2部上場を果たされているその経営手腕とは?何が違うのだろう、という視点を持って聞いておりました。

すごい経営!その2

 最近いろんな社長さんとお会いして、お話を伺う機会が多いことを本当にありがたいと思っております。本日登場の社長は、先週の火曜日、2日にお会いした、萌木の村 代表取締役社長 (通称 村長!) 船木上次さんです。船木さんは観光カリスマの一人でもあります。その肩書きの通り、この方もすごい個性を持った社長でした。

 萌木の村は八ヶ岳の麓・清里に展開されたアメリカのカントリーな雰囲気がいっぱいの、自然にあふれた気持ちの良い場所です。昔は「ロック」というカレーが名物の喫茶店を経営していたそうですが、夢を追いかけて、オルゴールの博物館を作ったり、フィールドバレーを公演したり、ホテルを経営したり・・・といろんな事業を展開されています。地元ではちょっとした有名人です。

萌木の村 HP  http://www.moeginomura.co.jp/

船木社長の紹介 http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kanko/02funaki.htm

すごい経営!

 昨日は驚きの経営者にお会いしました。山梨・北杜市にありますミラプロさんにお邪魔したのですが、同社の津金社長がその人です。

 いやあ、驚いたのは創業社長にして、100億円企業を21年余で達成された方なのに、予想していた苦労話や、努力した話はほとんどなく(あっても、サラッとしたもので、全然暗くない!)、本当にこれで100億円企業ができるんだろうか?という全く肩の力の抜けたお話でした。

 体育会系、気合だー!をモットーとする私としては「うそだろう?」と言う感じの話の連発で、なるほど経営と言うものは奥が深いものだと改めて感じた次第です。

物分りのよい社長

 物分りの良い社長と暴君(ちょっと言いすぎかな)とどっちの社長が良いですか?それはもちろん「物分りの良い社長」って思いますよね。私もそう思っていました。現場の人の立場も理解したり、いろんな情報を集めてリーズナブルな結論・指示を出す社長が良いですよね。

以前、違う会社の知り合いの社長さんが社員から「あの暴君がまたこんなこといっているんですよ。」と冷やかし気味に言っているのを聞いたことがあります。そのときに「自分は陰でこう言われたくないなあ。あの社長も可愛そうに・・。」と思いました。

プロフィール

社長写真

株式会社はくばく
代表取締役社長
長澤重俊

1966年ひのえうま生まれ。
東京大学ラグビー部卒。(本当は経済学部)
住友商事を経て1992年はくばく入社。
趣味はゴルフとワインかな?
今年、ヴァンフォーレ甲府が大活躍することを心から期待しています。